ricetta della vita

イタリア料理教室「COMODO」主宰 
美味しい話をしましょう

08-09 冬のイタリア⑬ 黄金のVenezia

2009-02-16 | 旅行記
1/1(水)起きたら雪が積もっている。そういえば、斜めに雪が降る中を花火が上がっていたっけ。連日歩き回っているせいで、体も疲れてきている。日本なら寝正月といきたいところだが、9時頃にホテルを出てVeneziaへ向かう。お正月は店も休み(に違いない)ので、朝食を多めに摂った。しかし、そんな心配は無用だった。Veneziaは昨日と同様に観光客であふれており、お店もそれなりに開いている。ただ、雪の影響で足元がかなりビチャビチャだ。だんだん雪から雨にかわり歩きにくい。ヴァポレットは12時間のチケットを買う。今日はカナルグランデを行くコース。隣のお姉さんは2つのケータイを巧みに操作し、鼻をすすりながら電話をかけまくっている。「新年おめでとう、昨日はアレッサンドロたちと4人で4時半まで…」とかなんとか。楽しそうだね~。

サンマルコ広場に着き、ヴァポレットを降りると、昨日の残がいが!花火のカス、割れたビン、スプマンテのコルク、そしてベチャ雪と混じっている。昨日はいったいどれだけ騒いだんだ?

サンマルコ寺院が開いていたので入ることにする。列に並ぶと、みんな急な階段を登ることになる。かなり急なので手すりがついている。登りきったところが入場口だ。1人?4を払って進むと、寺院内部のまばゆいばかりの黄金の装飾に圧倒される。急階段の手前つまり、寺院に足を踏み入れた瞬間から天井は黄金に光輝いているのだが、2階に登ると、更に黄金に囲まれ、誰もが言葉を失う。あ、中国人はうるさかった!寺院内部では、ミサが行われており、賛美歌(?)は非常によく反響していて心新たになるような気がした。

途中、広場側の2階部分(?)から外に出ることができたが、ここでもイタ人はケータイで喋っている。ここまで来て喋らなきゃいけないことっていったいどんな重要な件なのかね。下から見る広場と上から見る広場は印象が全く違う。鐘楼が間近にあるとやはり大きさを感じる。

地元民が集うBarへ入り、espressoを飲む。立ち飲みも座っても同じ値段。1杯?1.2。あんなにたくさん朝食を摂ったというのに、maitoはお腹が空いてきたと言う。歩きながら、昨日の二の舞にならないような店を探す。途中、魚市場(もちろん今日はやっていないが、魚臭い。←当たり前だろー)で傘を閉じ、maritoが写真を撮ったり、旅行者の女性からシャッターを押してと頼まれたりした。で、傘をひらくと………壊れた!折りたたみ傘の骨が1本、途中でポッキリ折れている。傘が壊れるほど寒いってことだね。。。あ~あ!

不格好になった傘をなんとか使いながら、また歩き出す。駅近くの店(調べておいた店)を探したが、何もなさそうなので引き返すことにする。と、途中で1軒の店を見つけた。Pizzaのメニューがあり、高くはないようだ。入ってみると、子どもがフロアと厨房で遊び、おじいさんがテーブルをセッティングし、お母さんが料理を作るという、典型的な家族経営の店だ。メニューを見ると、かなり安い。それに、種類も豊富だ。ハウスワインは1/2?(?5)、Pizzaマリナーラ、おすすめだというスカンピのリゾット、espressoでおなかいっぱいになった。パンも温かくて美味しい。会計はなんと?24.8!Pizzaの大きさも半端じゃないから私たちには半分ずつでちょうどいい。後ろの男性はコペルとのパン(分厚いものを2枚)を食べ、リゾットを食べ、パンをおかわりし、メインの肉料理を平らげた。隣のカップルもパスタの皿を完食。なぜ?私たちは今回はずいぶん歩き回っているから、お腹は空いているはず。しかし、元々のキャパが違うのか、こちらの人たちと同じようになることはできない。欧米人の胃袋は皆、ギャル曽根ちゃん並なのか?

torattoria「alle lance」という名前だったと思う。サンタ・ルチア駅を降りて左にある教会の先(道幅は細い)を左に折れる。しばらく歩くと、右手にある。地元の人が通う“ふつうにおいしい店”に満足!