カステル・デル・モンテ

このところ、立て続けにスパイ映画というか殺し屋、のような映画を見ている。彼女と人生をやり直すことを夢見て“最後の仕事”に挑み…という基本的な筋書きは同じ。

「ザ・タウン」はギャング仲間のうちで自分だけが助かり、しかし彼女とは会うことなく遠く離れた土地で新しい生活を始めるというもの。ベン・アフレックの監督／主演作品。治安の悪い街に生まれて家業ともいえるギャングからやっと抜け出すことができた。でも彼女とはお別れなのよね～。


「ウェズリー・スナイプス　ザ・シューター」はCIAの諜報部員が陰謀に巻き込まれて追われる身となる話。誰が見ても『レオン』を思い出すだろう。いい演技をしているだけに、『レオン』を見ていない人におすすめ！


「ラスト・ターゲット」はジョージ・クルーニー主演。雪深いスウェーデンで狙われた殺し屋がイタリアに身を隠す。けれど、そこで出会った娼婦に心を奪われ一緒に逃げようとするものの…やはり最後の仕事はそうさせてはくれなかった。この映画の大半はアブルッツォ州のカステル・デル・モンテで撮影されている。アブルッツォ州といえば、ラクイラの地震を思い出したが、撮影は地震の後に行われたようです。復興への思いが感じられますね。しかし、なにより石造りの古い町並みがとても美しい。セリフは少ないけれども、景色だけで十分なそんな映画でした。やっぱりイタリアは田舎がいいね！