音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

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◆「通過駅」も楽しみたい、それがクラシック音楽の「旅」!?

2009年11月30日 | ◆一言◆
電車の旅にも色々な種類があるのではないでしょうか。

特急に乗ってスピーディーに目的地に到着するのもひとつ。

かたや、「ぶらり途中下車」なんて番組もあるように、
急ぐことを目的とせず、
通過する駅、土地を楽しみながら旅するやり方も面白いものです。

ふと、クラシック音楽とは、
この通過駅を楽しむ旅に似ているのかな?などと思いました。

例えば、
「ソナタ形式」という充実した音楽の「形」があります。
これを「旅」としてみます。

するとこの旅は、
終着点(曲の終わり)に到ることは目的とはせず、
その通過の過程を楽しむものなのは、音楽として当然のことでしょう。

つまらない音楽、つまらない演奏であったら、早く終わって欲しい、終点に着いて欲しいと願ってしまうこともあるかもしれませんが・・・(爆)

それはともかく、
経過を楽しむ旅のようなものが音楽であるなら、
その旅を、より一層楽しめるためには、
自分がその時どこにいるのかを把握していることは欠かせないのではないでしょうか。

すなわち、
上記しました「ソナタ形式」を例にとるなら、
まずは「提示部」があって、そこには「第一テーマ」と「第二テーマ」があり、あるいはその前に「序奏」があることだってあるかもしれません。
テーマ達が提示された後には、いよいよ「展開部」となり、テーマの様々な試みが為された後、再び冒頭の音楽が思い出される「再現部」(ただいま、の感じ)となります。


こうした旅の過程を楽しむことに成功すると、その旅は大きな満足感があるもの、
クラシック音楽とは、
なんだかそんな様々な「旅」のようでもありませんでしょうか。





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