大都会東京にて、
道行くすさまじい数の大勢の人々を見ながらふと思います。
我々は、満点の星空の下に自らの存在を認めるとき、
自分を夜空にきらめく無数の星々のたったひとつに例えることが
時にあるのではないでしょうか。
それにしても、
夜空に輝く星達のひとつひとつは、
太陽系に住む我々にとって欠かすことのできない
あの巨大な太陽と同じであるといいます。
大きさや光り輝き方は千差万別、そして
我々の太陽をしのぐ凄まじい大きさの恒星の光が、
地球上の我々の眼にたったひとつの点となって届いているというのです。
東京を行き交う人々は、まるで夜空を埋め尽くす星々のよう。
人々はそれぞれ、無数の星々の中のたったひとつでありながら、
しかしその一人ひとりは、
太陽のような大きさで光り輝く恒星だということもできるでしょうか。
「大勢」であって「一人」である。
ここに
「色即是空 空即是色」
の真理が当てはまるようにも思えたのです。