玉子丼を食べた。店で最後に食べたのはもう遥か昔のことで覚えてない。実は丼の中で一番好きなのが玉子丼なのだ。親子丼ではなく断然玉子丼。基本的に肉はそれほど好きではないのでかつ丼も親子丼も殆ど食べることはない。子供の頃に大衆食堂で食べる玉子丼がどれほど魅力的だったことか。その割に以降食べてないのは何故か。まず大衆食堂に入ることがなくなったということ。これはある時期からフレンチ一辺倒になったからだ。そういう時期があるものである。そしてそうこうしてる内に大衆食堂そのものがなくなってしまった。玉子丼そのものが食べられる店がなくなってしまったのだ。大衆食堂の定義はメニューに玉子丼があること、と個人的には思っている。
その大衆食堂が近所にあるのだ。ずっと前からあったのだが形態が居酒屋っぽくなったりで利用したことがなかった(さらに前だとラーメンを出前でよく利用していた)。ところがその形態が再び大衆食堂になったのだ。原点回帰というやつだ。それが十数年前。しかし行かなかったのだが、ここ数年大衆食堂の魅力を再認識し始め(今度はこちらが原点回帰)、ちょくちょく利用することがあり遂に今回玉子丼とあいなったのだ。遅かったのはメニューにあったのを発見したのが最近だったから。味は普通に美味かった。この普通というのも大衆食堂にとっては大事なポイントだ。