ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

フロマージュ.ド.テット

2012年12月09日 | 食べ物

 

フランスの伝統料理にフロマージュ.ド.テットというテリーヌがある。豚の頭をゼリーで固めたテリーヌなのだが、肉というより皮主体のゼラチン質たっぷりのもので、そういうのが好きな人にとっては美味しいもの、らしい(一度食べたことがあるが、それは矢鱈と臭くて美味くなかった)。ミミガーが好きな人には合うと思う。フランス語で書くとfromage de tete、fromageはチーズのことだが、この場合は寄せ集めという意味で使ってるらしい。

と、本来はフロマージュ.ド.テットでいいののだが、かなりの多さでテット.ド.フロマージュと表記している所があるのだ。実は、自分も以前言い間違えていたことがあるのだが、フランス料理屋で堂々と間違えているのを見ると大丈夫か?と思ってしまうのは事実である。何故こうなるかというと、まずテットドフロマージュの方が日本人には言い易いというのがあると思う。テットが、とっととのような感じで先に来ると調子が良いので、うろ覚えの場合無意識に言い易い方を選択しているのではないか。後は、テット.ド.ヴォーなどという似たような名前の料理があるのも原因と思われる。ネット上で間違いを堂々と晒すというのは、ブログをやってるとよくあることなのだが、フレンチ関係の人間はそれは注意した方がいい、と間違ったものを見てて思った。

あるところで偶々フロマージュ.ド.テットの話になったところ、早速その近くのフレンチの店のメニューにテットドフロマージュがあるのを発見してしまった(写真で)。こういうのは誰か言ってあげればいいのにと思うが、プライドがあるのでうまい具合に指摘するのは難しい。

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