昨日食べた近所のビストロのレバーの燻製仕立ては、身がねっとりしていて美味かった。それは良いのだが、一緒に行った近所のC君の話が長くてちょっと往生した。今本人が関わっている地区の役についての問題点などを熱く語るのは良いとして、制度そのものがおかしいから始まってあまりに広範囲にに何とかしようとしすぎ、結果その障害の多さに疲弊している様子。ちょっと入れ込み過ぎで力を抜けばいいと思うが、どうも性格的に几帳面で真面目なので適当にということが駄目なようだ。当然周りに対する落胆も大きい。そろそろお開きで良いころ合いに酔いが回って同じ話をまたぶり返し、結局4時間余りいた。興奮して話してるのでカウンターの向こうのシェフも大分うるさかったのではないか。その辺り後で確認しなければ。飲むとこういう傾向になるのは十分わかったので、これからは要注意だ。
住んでる家の近所の人は、殆どが農業を営んでいて、父親の代までそれが続いていたという家が多い。次の代になると圧倒的にサラリーマンが多くなる。暮らしぶりは大体地味なのだが実態はかなり違う。
農業をやっていたので広大な土地を持っている。以前は田んぼで使うしかなかったが、今はその周辺が宅地化し大型商業施設もでき土地の価格も爆上がり。特に大通りに面したところの土地は凄い価値。知ってる所でもそれぞれ大型商業施設に貸していて、一人は月の貸し賃が200万、もう一人は50万と他人からすると羨ましい限り。何もしなくてこれだけの収入があるのだ。しかし高級外車を乗り回すでもなく、海外旅行に頻繁に行くわけでもなく身なりも極めて普通、外見ではそんな資産家とは到底思えない。田舎ゆえの周りの目が気になるというのもあるだろうが、農業で身に付いた質素な生活はなかなか変えられないというのもありそうだ。そんな資産家がごろごろいるのが家の近所である。
この前本の整理をした時に本に隠れた絨毯の隅などにネズミの糞が残されていたが、これらは基本的に大分前のもので新しいものはなかった。最近は殆どその姿を見ない。多分毒餌が効いてるものと思われる。毒餌は粘着シートのように一発で捕らえるという速効性はないがじわじわとその効果を発揮する。見た目が発光ピンクで如何にも毒々しいのは、間違って食べないようにしているからということだろう。米や豆と混ぜるとかちょっと工夫するとより良い。昔はこんなピンク色のもの食べるのかと疑問に思ったものだが、長いスパンで見ると確かに効果があり、今ではこの傾向ピンクを見直している。
ついでに毒餌と関係ないネズミの話。田舎では茅葺屋根をトタンで覆うというのはよく見かけるが、あれをやると茅の部分がネズミの格好の巣になり大変らしい。と、最近古民家を改装した大工さんが言っていた。その古民家は今では珍しい茅葺のままだった。
初めて入ったナポリピザの店でマルゲリータとビール。まずピザランチについているオードブル盛り合わせでビールを飲む。オードブルは野菜中心でかぼちゃのフリットのようなものとカポナータともう一種類。フリットのオレガノが合わないなと思って他も食べてみると、どうも味付けがイマイチであまり期待はできなさそうということになった。ビールはハートランドだったが、鮮度があまり良くないと思って製造年月日を見ると7月だった。肝心のマルゲリータは小麦粉の味がして悪くないがトマトソースにこそオレガノかと思ったが入っていず、モッツァレラチーズのミルクっぽい香りも少なく結局オードブルと同じ印象となった。すべてはオードブルに表われていたということか。
兵庫県の知事選は再び斎藤知事の誕生という結果で終わった。それにしても思うのは、最初の頃の知事失脚一色のマスコミ報道。こちらも当初は何て鉄面皮な人間だと思っていた。テレビのインタビューでの顔色一つ変えないあの感情のない表情、とんでもないやつだと思った。ところが、失脚キャンペーンのような報道が続いて決定的なパワハラの証拠(音声データ)が出るのも時間の問題だ、と思っていてもなかなか出てこず何かおかしいと感じ始めた。そしておねだり疑惑。これはどう見ても普通に冗談的に言ってることで強要してるものではないだろう、と報道だけでも感じ、いよいよ一連の報道に疑問を感じ始めた。そしてこの結果だ。
パワハラにしろおねだりにしろマスコミがちゃんと取材していればある程度のことは分かったはずだ。ところがトンデモ知事という文脈でワイドショー的な扱いしかしなかった。これだけでマスコミ特にテレビは二流であることを証明してしまった。想像するに今はちゃんとした取材をできる人間がいないのではないか。芸能スポーツで浮かれているだけでそういう人間を養成してこなかったのだろう。