ちょっと今日も長くなります。多分。
遺族の方の訴え。心が痛みます。全国ニュースにも取り上げられ、多くの方が知る事になりました。
コロナ禍で、一番に公演を再開したら、クレーム。
急遽公演中止となったら、クレーム(これは対応がまずかったかも)。
劇団も難しい局面が続いたことはわかりますが、やはり今回は対応が遅すぎた感が否めない。結果的に、業を煮やして公にされた、ということでしょうか。第三者委員会を立ち上げた、ということは、せめて結果が出るまですべての公演を中止すべきだったのでは。
一時的に全公演休止となり、話し合いがなされて、再開が決まりました。
個人的には、「舞台に立ちたい」と思う生徒、「公演をさせてあげたい」と思うスタッフの想いがある以上、今でも公演を続けてほしい、と思っています。もちろん、あの組も含めて。みんなが舞台に情熱を持っていたことはわかっているので。
だけど、こうなってしまった以上、今は難しいのでは。生徒さんを含め、関係者全員が複雑な思いで上演を続けるのは気の毒な気がする。
事情を知らないネット民から非難を浴びるのは、もうこの際仕方ない。
問題は、劇団はもちろんのこと、むしろ、いわゆるファンの方かと。
一番モヤモヤするのは、劇団と、話題の組だけ集中砲火を浴びせてる人達が、他の組の公演を心待ちにしている。同じような経験をしてきたであろう近年のOGたちの公演を楽しんでいる、という矛盾。
正直、あの組だけの問題では無い、と思ってます。
読んでませんけど、よく名前を目にする人は、他の組から来た人が多いから。ということは、育った元の組の土壌、結局、全体の問題、ということではないですか?
読んでませんけど、よく名前を目にする人は、他の組から来た人が多いから。ということは、育った元の組の土壌、結局、全体の問題、ということではないですか?
本当に思いやりを持って批難しているのなら、しばらく全ての公演、イベントを中止して、劇団と、生徒・スタッフが納得いくまで話し合い、業務や契約を変えていくべき、という声が上がらないのが不思議で仕方ない。興行との同時進行は無理でしょう。「正義」を振りかざして論じている人は、そこは疑問に思わないのかなぁ。
契約の話も、過密スケジュールの件も、ずっと疑問に思っているので。30年前、天海祐希さんが劇団と直接交渉を、在団中に書かれた自伝で知りました。読んだ当時ですら、タカラジェンヌって大変なんだなぁと思いました。まるで「会社」みたいって。
結局、あれからなにも変わってない、むしろひどくなってる、と実感してました。
恐らく、内輪から出た話とはいえ、結果的に公になったことで、劇団も変わらざるを得ないでしょう。叩かれるのなら、いっそ休止した方がいい。ここまで話が大きくなってしまったら、某事務所のように、スポンサーも離れていきますよ。公演どころではない。退団を決めていて、希望する人は劇場でご挨拶。。。という形とか。
何を持って「改善」かはわかりませんが、このまま演者も観客もモヤモヤしたまま、というのは良くないと思う。
ファンが離れても、赤字になっても仕方ない。私は何年でも待ちます。あの舞台に立ちたい、と思う人が居続ける限り。
私がず~っと思ってること。(というか、2023.8月など何度か書いてますけど)
・私設ファンクラブやお茶会の禁止。
・1日一公演で、45日間の興行。
・公演は、大劇場、東京、バウ、青年館、地方公演・・・くらいに抑える。
・いわゆる「ファンとの交流」は、「タカラヅカスペシャル」くらいでいい。
・企業のイベント出演などの興行を減らす(スポンサーがあるから難しいのかなぁ)
・CSの余計なコーナーや番組(同じようなトーク番組が多すぎる)、トップ以外の写真集の販売は不要(「歌劇」や「グラフ」があるから)。
新たに追加したいのが
・社員を親会社からの出向ではなく、専属にする。
・組長や長の期など、上級生をプレイングマネージャーにしない。(負担が重すぎる)
・・・・こんな感じかな。
著作権のかかる海外ミュージカル上演が増え、羽が豪華になりすぎ、全てにおいて手を広げ過ぎた感がありました。下級生まで役があるオリジナルの作品を上演していた頃、40年以上前の、牧歌的だった昔に戻ればいいと思う。(正直、みんなが上手かったわけじゃないけど、未完成な部分が面白かった。)
要は、彼女たちが稽古やレッスン、いわゆる「本業」に専念できる環境を作って、心身ともに「最高のパフォーマンス」ができること。それを純粋に楽しむ観客が増える、それだけ。
昔から、ファンクラブの存在に懐疑的、というか、ファンクラブの大きさでスターを決める、ということに反対です。全員頑張ってると思うけど、こういうことで差をつけるのが疑問。
ちょっと話はずれますが、入団のためのスクールが増え、スクール同士で希望者の取り合いみたいになってましたよね。あれもどうなのかと。みんな品行方正、完成された人が増えて。喋り方も自然じゃない。
完成されてなくても、歌もダンスも粗削りでも、中から輝くもの、逞しい人を見つける。それが音楽学校の試験だったのでは?学校で、劇団で頑張った人が報われないと(スターになるとかじゃなくて、活躍の場があるという)、そりゃ辞めていきますよ。
演者側もファンクラブ優先みたいな人が多く、誰のための公演なのかって。やはり、不公平感を感じる。
特定の人だけ参加するお茶会も疑問。これも稽古やレッスンの合間に準備するんですよね。それが一番「業務とかけ離れてる」と思ってます。
昔、ある生徒さんにファンレターを出しました。ちゃんと劇団を通して。
そしたら、返事がきました。嬉しかった!ちゃんと届くんだ!って。
整理が大変なのはわかるけど、これもファンクラブに依存するのは疑問。
そしたら、返事がきました。嬉しかった!ちゃんと届くんだ!って。
整理が大変なのはわかるけど、これもファンクラブに依存するのは疑問。
かの事務所もそうですが、ファンや週刊誌が暴走するから、許可なしの取材や写真撮影を禁止、というのは、理解しています。いまや、SNSの時代。必要だと思うのだけど、これを「会社からの束縛」というなら、やはりファンから変わっていかないと。
上下関係については、自分でも驚きましたが、実は予言めいたことを書いてました。(2020.9月の記事)
正直、安全に舞台を上演するためには、多少の厳しさは必要だと思う、昭和の人間です。保育園のお遊戯会じゃない。料金をとって見せるプロの劇団ですから。
「同じ釜の飯」を食べた仲間だけど、ライバル同士が舞台を作るわけだから、競争心や嫉妬があるのも人間だから当たり前。
擁護するわけではないですが、やはり「コロナ」で、全員が「心の余裕」がなくなって、上下関係を超えた「何か」が発生してたのかな。
今回は、週刊誌ネタがほぼ事実、となった。でも、今でも全部が事実とは思ってません。相変わらず、噂の域を出ないものも多いので。ましてや、OGや演出家まで飛び火してるのは、本筋から離れてるし。
というか、やはり「宝塚」という世界が特別視されがちですが、他の会社同様、数百人いれば、何もないわけないでしょう。それを、あの件をきっかけに、次々と書き立てる。誰かがリークしてるんでしょうけど。時代とはいえ、みんな口が軽くなったなぁ・・・良いのか悪いのかわからないけど。
(不謹慎覚悟で書きますが、弁護士会見で、労働時間とか、生徒手帳とか、全てさらけ出すのは止めてほしかった。夢を作るための努力が、労働って…複雑です)
このような形で晒されるのではなく、コロナをきっかけに、体制やスケジュールの見直し(もちろん余裕のある)をすべきだった。むしろ、取り返すべくハードスケジュールになっていた。株主総会で公演休止を叩かれ、代役で公演継続を優先と言わざるを得なかった劇団。今現実に「代役公演」で休みなく上演を続けてる組がある。
「余裕」。それが少しでもあれば、こんな残念なことも起きなかったかもしれない・・・・と。
「余裕」。それが少しでもあれば、こんな残念なことも起きなかったかもしれない・・・・と。
第三者委員会の結果を聞いても、納得できないかもしれない。いや、真実はもうわからないかもしれない。
ただ、語弊があるかもしれませんが、「再生」するきっかけになったはず。これを逃す手はない。何年かかっても、待ってますから。