ぴらにあの写真館 in 伊豆大島→都会へ(新・日記帳)

8年間の伊豆大島生活から都会へ移住しました…
旧日記帳(ODNまいぺーじの思い出)は、BOOK MARKよりどうぞ!

カーフェリー&な~んでか長崎の旅!(その2)

2010-08-14 22:44:42 | おでかけ(国内)
*なぜか萩のおばちゃんたちにウケまくり・・・の巻!

 秋芳洞から萩までは通常1時間程度、でも途中で温泉に入ったりガケ崩れの通行止めで迂回したりで2時間のドライブ。まだホテルのチェックイン時間には早いし、フロントに荷物だけ預けて松下村塾を見に行こう。しかし、若旦那は秋芳洞のオツカレで完全に熟睡モード、ムリヤリ起こしたら「あづい~!」とか言って泣いてるし。「ホラ、アイス買ってやるからガンバレよ!」と激励しても、松下村塾なんかど~でもいいって感じ・・・

 念願のハズの松下村塾をチラと見て、併設の吉田松陰歴史館も通り抜け、さっさと売店のアイスへと向かうちぴら。「ボク、自由研究に来たの?、吉田松陰?、高杉晋作?」と売店のおばちゃんに聞かれて、「玉木文之進の研究!」と気力なくヤツが答える。「えぇ~、渋いねボク」と笑うおばちゃん、それで少し元気になった若旦那。その後も同じような質問をされて「玉木文之進」と答えるとウケるウケる、意外と玉木文之進は萩で人気があるみたい。おばちゃんたち曰く、「嬉しいわねぇ、遠くから玉木文之進の研究に来た小学生は初めてよ」と・・・

 玉木文之進は、吉田松陰の父(杉百合之助)の下の弟で、幼少の吉田松陰を厳しく育てた人。松陰は5才の時に父の上の弟(吉田大助)の養子になり、6才の時に養父の大助が亡くなってしまったため、養父と同じ流派の師範だった玉木文之進に教えを受ける事になったという。藩校明倫館の教授としての松陰を育てる使命があった文之進は、今なら幼児虐待でタイホ間違いなしというもの凄いスパルタ教育で、松陰は本の持ち方が悪いとボコボコにされ、蚊に刺された所を掻いたというだけでボコボコにされ、「なんじ、それで山鹿流の師範となれるか!」とお説教されてまたボコボコにされ、はたまたガケから突き落として気絶させられ。それを見た松陰の母親が、「そんなに痛い目に遭うのなら、いっそ死んでおしまい」と言ったとか。この滝という松陰のお母さんもなかなかユーモアがあって面白い人だったらしい。しかし、このDVおじさんを松陰少年は嫌っていたと思いきや、「玉木の叔父は厳しかったけど、貧しい人を一生懸命に助けたりして偉い人だった」と後の記録に書いていて、たいそう尊敬していたという・・・


【松下村塾(松陰が作った)に来たのは、小学校6年生の時に家族旅行、高校の修学旅行、数年前に米子の友だちと、それと今回で確か4回目。右側半分の8畳間が杉家の物置小屋を改装した部分で、左側が塾生たちで増築したという部屋・・・】


【松下村塾でもらった地図を見ていたら、『玉木文之進旧宅(松陰神社から600m)』と書いてあるのを発見!。でも、どうせ京都の史跡みたいに、民家の前に「ココでした!」みたいな看板が立ってるだけでしょう、と・・・】


【えぇ~!、この家は実際に玉木文之進が住んでいたと(=初代松下村塾)、しかもスミズミまで見学無料?、ここまで来てホントによかった(泣)。で、案内のおばちゃん(他にお客さんがいなくて超ヒマ)と文之進ネタで盛り上がってる若旦那・・・】


【「少し直してあるけど五右衛門風呂(別棟)も見ていけば?、入ってもいいよ!」とおばちゃん、なんとこの建物はちょっと前まで一般の人に貸していたんだとか。「萩には結構そういう家があるのよ」って、ずいぶん萩市教育委員会って大らかなのねぇ・・・】


【現在の松陰神社から玉木文之進旧宅を通って東光寺(毛利家のお墓がある)までは、カゴ道といってお殿様がお墓参りで度々通ったという。ここまでお城から急いでも1時間以上、当時はかなり山奥だったらしい・・・】


【玉木文之進の家からヒ~コラ言いながら急な坂を上ると吉田松陰生誕の地へ、松陰と金子重之助(松陰の弟子)の銅像が目印。この辺は昔は松本村と呼ばれていて、松本村の下の塾だから松下村塾なんだって・・・】


【40石の玉木家は建物が残っていたけど26石の杉家は跡地のみ、ここにあった小さい家に家族10人以上が暮らしていたと。暗くて病気がちな杉家に嫁いできた滝さん(松陰の母親)は、「毎日お風呂に入る!」という杉家改革プロジェクトを見事に成功させ、みんなを元気にしてしまったという・・・】


【スーパーに行く途中に見つけた野山獄は住宅街のど真ん中、松陰が黒船密航と幕府要人暗殺未遂の罪で入れられていた牢獄の跡。ここで収監されている松陰主催の勉強会が開かれて、あんまり面白いので牢屋番まで参加していたという・・・】


【萩のホテルはB&Bで一人5,000円(得意の楽○トラベルでみつけた)、それに1,500円プラスすると晩ご飯が付くと。「このチケットを持って、歩いて5分のレストランに行って下さい!」とフロントのお姉さん、お店に入るといきなりサメが~!】


【「どうせ1,500円のディナーなら、せいぜいお子ちゃまランチに毛が生えた程度でしょう?」と疑ってゴメンなさい。「お米がうまいよ!」と若旦那、確かにそうですけどゴハンだけ山盛り一杯食って、オカズにはほとんど手を付けてないじゃん・・・】
コメント
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