ピリカヌプリ

シートートムシメヌ山

シートートムシメヌ山
個性的な山名の多い北海道においてもひときわ目を引く山の名前
 
山名を文字にした長さも日本第2位
(同数4座あり。)
山の名前だけで山行を決めるのは、昔よくやったCDを買う時のジャケ買いみたいな感覚か。
その中身は果たして??
 
いつもながらの前夜の車中泊&宴会からの山
こんな事してる場合じゃなかった、早く寝ろよ前の日のオレ!
 
(結論、盛夏のシートートムシメヌはド変態でした。
自覚の有る無しに関わらずノンケは行っちゃダメ・絶対!!)
この変わった名前、元々はシートートムシメヌプリだったようで、ヌプリの「ヌ」だけ何故か残ってしまった様だ。
変なとこで切っちゃうのはニセコの例もあるので珍しく無いのかもしれない。
意味は「大きい沼の中の本当の泉池」と、日本語に訳してみたところで相変わらず意味不明だ。
ここは尊敬する あまいものこさんの山名解である「本道にぶつかる道」を支持したい、諸説あり、「大きなコブ山がある枝川」も捨て難い。
山名を考えながら、検証しながら悪辣極まりない、人間が入り込むことを全力で拒否する山を歩くのも悪くない。
パワーと体力でねじ伏せ、押し倒してやるのも一興だ。
しかし… と、思うのだ。
こんなに全てがSクラスの邪悪な山なのにピークからの景観は天使のようだ。
天塩山地の展望台
朱鞠内湖の形がハッキリ分かる
鬼刺山や天売焼尻まで見える。
夏が来たなぁ。
 
閉鎖されたゲートからスタート
工事車両はゲート開けてどんどん入っていく
繋がることなどないだろうこの道路、工事の為の工事だね。
 
イーグルスのジャケットの様だ。
夏空の下、山へと向かう。
 
登路は川床が狭く河原が無い
この川の石は、ボールベアリングにグリスをたっぷり塗って敷き詰めたような。
他に例を見ないくらい滑る
強い体幹でバランスを取りつつ歩く。
 
はー
悪い…

そして、ずっとアブがストーカーの様に付きまとう。
 
アブ10数匹を引き連れ滑る狭いルートを行く
 
地図読みは抜群に難しい
なんせ標高差が無い
つまり蛇行しまくり
進むべき枝沢のつき具合が地図から判別できない。
この標高で曲がるはずと分かっていても歩いて確認するしかなくなる…
 
 
人間の痕跡は全くなし
看板はもちろん
目印のピンテなんて1本もない。
 
荒れてる
実に沢登りとしての爽快感は0である。
近年流行りのアクティビティとしての沢登りではない。
登路として登山としての沢登り
僕は好きだが、アクティビティを期待した初心者なら二度と沢登りには来ないだろうな。
 
細い流れの中、でっかい魚がいっぱいいた
イトウ?って思うくらいデカかった。
 
紫陽花
 
激烈かつ悪辣なごんぶとのヤブ漕ぎ
密集具合が半端ない
この画像だと薄く見えるが、人が写らないくらいの密集ヤブで訳わかんなかったので。
笹薮のみのヤブ漕ぎで考えたら10段階中の8くらいの悪さ。
 
そこでこのメッシュゴーグル!
 
サバイバルゲームとか言うオモチャの鉄砲の撃ち合いに興味はないけどコイツは役に立った
曇らないしヤブからの目の保護はバッチリ
 
見えた!
でも
遠いよ…
 
 
ヤブとの激闘の末、やって稜線へ
ピークが見えて安堵
なんとか頂きを踏めそうだ
 
ここを登ってきた
最後は垂直に近い崖を笹薮掴んでなんとか。
 
 
ビークだ
こんなドマイナーなピークに登山の楽しみを見いたしてしまう。
登山の本質を考えてしまう。
 
無ければ作ればいいんです
ジオングの足と一緒ですよ。
お偉いさんにはそれが分からんのです。
(ガンダムにありそうで無いセリフ)
 
 
ピッシリ方面
シートートムシメヌは展望の実に素晴らしい山だった。
登っている時は、あまりのヤブさ加減にピークもどうせ同じで背丈を遥かに越すヤブで展望などないだろうと思っていたのに。
 
なんだよこのツンデレ・・・
ツンツンとデレデレの差が激しすぎるよ。
 
 
朱鞠内湖がよく見えた
カヌー浮かべてよく遊んだトコだ。
嬉しいねぇ。
 
 
鬼刺山見えてるじゃん!!
 
 
飽きることのない展望
でも、あのヤブをもう一度と思うとそろそろ行かなきゃ。
 
岳人ぽいお昼の光景
 
 
暑すぎてクールダウンな僕
 
帰り道で撮影

糞が落ちてたり、フキが食い散らかされてたりしてたと思ったら…

ゴン… おまえだったのか…
(ごんぎつねより)
 

ヤブ漕いだ後にアスファルトのありがたさを全身で確認する様子
夏だ 
そして焼けたアスファルトに夏を全身で実感する。
 
下山後
今日、楽しませてもらった天塩山地を眺めながら移動
全力尽くしてなんの後悔もない良い一日
 

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