このマイナーピークの記録がネットに出るのは珍しいだろう、
ひよっとしたら初めてかも知れない。
この山も千歳山岳会の方からいただいた地図に記されており、地元ではそう呼ばれている。
この2山をもって支笏湖周辺の山、40座全て登れた。
40座それぞれに個性があって素晴らしい山ばかりだった。
同じ支笏湖地域にありながら、こんなにも違うものなのだなと感心した。
たとえば支笏湖の眺め一つとってしても全く違う。
スキーが楽しい山もあれば、使えない山もある。
この山行のヒントとなった地図をもらった方に感謝したい。
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(比不井ピークから丹鳴山方面を見る)
早朝、朝焼けを見つつ、かつてはそこそこ栄えた鉱山だった美笛の町の跡を起点にスキーを使って比不井山麓まで突っ走る。
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(3日前に辿った能宇延平の長大な稜線を目で辿る)
雪が締まったこの時期こそスキーの機動力を発揮できる好機であり、スキーを脱いでからのアイゼン歩行も締まり雪にキックステップをキメながらグイグイ登っていける。
下山し、再び車の位置に戻り、スキーやシールなどを残置し、南比不井岳へ
直線距離で2kmも無く、余裕だろうと侮っていたが、記録の無い山はそこが恐ろしいと同時に面白い所でもある
地図からは想像できないような斜度と細尾根
アイゼン、ピッケルは当然だが、ロープを持ってこなかったのが悔やまれるくらいの場所だった。
雪の付き具合にもよるだろうけど、この周辺の雪稜で一番のテクニカルな尾根では無いかと思う
這い上がったニセピークには何に使われたのか分からない金属の錆びた棒やワイヤー、箱などが設置されていて、こんな急峻な場所に何があったのかと不思議な気持ちになった。
そこから細く、落ちきらない雪庇の尾根をビクビクしながらニセピークを2つ越えると南比不井の頂上だった。
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地図を見て巻こうと思っていたャRと言うよりニセピークは尾根が細すぎて巻けない。
苦労を報いるには十分すぎる景観
予想通りに支笏湖も見えてくれて嬉しい。
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社台の溶岩?台地のテーブルマウンテンもくっきり。
いつ終えられるかと思っていた地元の山40座全て登るという一つの目標を今日、唐突に終える事が出来て満足この上ない、いったい何年かかったろう。
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一年は長いけど、チャンスってサラリーマンにはピンャCントしか無いんだよなぁ。
でも、良かった
この山域を楽しめて、あらゆる角度から遊ばせてもらった。
同行していただいた方々、ありがとうございました。
一緒に登ってもらえて楽しさは何倍にもなりました。
単独の時も、やはり心強い仲間に支えられていたと思います。