本日2022年1月22日(土曜日)3回目の投稿です
(1回目はこちら、2回目はこちら)
先程まで「Amazon Prime Video」で「ウィズアウト・リモース」という映画を観ておりました。
以下はそれとは違う映画の鑑賞記録
一個前の映画鑑賞記録「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」に引き続きトム・ホランド主演作です。
「悪魔はいつもそこに」📷
監督 :アントニオ・カンポス
出演 :トム・ホランド、ビル・スカルスガルド、ライリー・キーオ
制作年:2020年
制作国:アメリカ合衆国🇺🇸
原題 :The Devil All the Time
2022年1月9日(日曜日)の午後、「Netflix」日本語吹替版で鑑賞しました。
毎度のことですがネタバレ記事なのでご注意ください。
概要
ドナルド・レイ・ポロックの小説「The Devil All the Time」の映画化。
南太平洋戦争に従軍したウィラード・ラッセル(ビル・スカルスガルド)は、ミラー・ジョーンズ軍曹が十字架に磔にされ虫が群がっている様子を目にし、彼を拳銃で安楽死させる。
帰還後、退役し街に戻ってきたウィラードは、ダイナーで出会ったウェイトレスのシャーロット(ヘイリー・ベネット)に出会い恋に落ちる。ウィラードの母親は、ウィラードにヘレン(ミア・ワシコウスカ)という女性と付き合って欲しいと思っていたが、ヘレンは牧師のロイ・ラファーティ(ハリー・メリング)に惹かれ、ヘレンとロイは結婚、ウィラードとシャーロットも結婚しアーヴィンという男の子が生まれる。
1957年アーヴィン・ラッセル(マイケル・バンクス)が9歳の頃、ウィラードの家族は住んでいる街に馴染めずにおり、アーヴィンは虐めにあっていた。南太平洋戦争以降信心深くなっていたウィラードは、アーヴィンとともに森の中に作った祈りの場所でいつものように祈りを捧げていたが、背後で密猟を行なっていた二人組が、ウィラードと妻のシャーロットを侮辱する言葉を口にする。その場は祈りを続けたウィラードだったが、アーヴィントのドライブ中、急に車を停め妻を侮辱した2人組を殴りボコボコにする。この父の姿に高揚したアーヴィンだったが…帰宅後、シャーロットが倒れており、医者にかかると癌と診断させる。ウィラードはシャーロットのために祈るが、シャーロットの病状は悪化。ただ祈るだけではダメと考えたウィラードは愛犬のジャックを殺し祈りの場の十字架に磔にする。その甲斐があるわけもなくシャーロットは帰らぬ人となり、葬儀の後ウィラードは祈りの場で自殺してしまう。
(ここまで書いて、トム・ホランドが出てこなかったのですが諦めここまでにしておきます…この後もガンガン嫌なことが起こる映画です)
感想
上手く表現できずに恐縮ですが…
狂気的で嫌な描写が多いので、スティーブン・キング作品のような雰囲気もあり…
無慈悲な殺しとか悲惨なことが時系列を崩しながら描かれているから、クエンティン・タランティーノ風味のような部分もあり…
タランティーノ風味だとすれば、おふざけを廃したそれだけど…
(自分でも実に例えが上手くなく語彙力が無いと思う)
まぁ、古いアメリカの田舎のモラルが狂った怖くて嫌な話です。
概要に書いた、ちょっと頭のイってるビル・スカルスガルド演じる父親の話はもちろん…
神を信じすぎて妻を刺し殺して生き返ると思っているハリー・メリング演じる超狂信的牧師。この男が一番ヤバい💦かと思っていたんだけど(実際こいつが一番ヤバいんだけど💦💦)…
ジェイソン・クラーク演じる変態と、ライリー・キーオ演じるその妻により、その一番ヤバい牧師が殺され早々に退場。
で、この後数年にわたり繰り返される連続殺人。
死んだ牧師の娘が、ロバート・パティンソン演じるクソエロ牧師に手篭めにされ、妊娠させられクソエロ牧師は認めず…この女の子が自殺しようとし寸前で思いとどまるも事故的に死亡。
(この映画の中では、狂信的だろうとクソだろうと牧師がロクでも無い)
ロバート・パティンソンのクソ人間役は“本当に良い意味で”素晴らしい演技です
彼はこういう役が似合いますし、実に上手い
殺人夫婦の嫁の方の兄で保安官なセバスチャン・スタン演じる男もクソだし…
保身や金のために簡単に悪いことすんのよね。
と、ロクな人間が出てこないのがこの映画です。
死んでしまった奥様方と、おばあちゃんとおじさんと、お父さんが死んだ時に助けてくれたおじさん以外は、兎に角、他のやつはクソ人間という映画。
でトム・ホランドが、一緒に育った狂信的牧師の娘の復讐のため、クソエロ牧師を殺して逃亡中に…連続殺人夫婦と接触し返り討ちに…その後保安官も返り討ちに…という話。
あらすじを書き連ねると、トム・ホランドがあんまり活躍していないようですが、そんなことはありません。
この映画の描いた感じは、大幅にフィクションなのか、それとも結構こういう感じなのかは分かりませんが、外国人の私から観たら…
「ちょっとまえのアメリカ(の田舎部)ってガチでこんなヤバい社会だったんやなぁ」
とかなります。
「宗教による抑制しか人を律する方法がないからこうなるんだよ」
とか
「50年前後前のアメリカの田舎って自衛に言い訳された暴力が支配していたんやなぁ…ん、もしかしたら今もか」
とか、意図的に思わせようとしている映画ですね。
あと、昔話だろうがお伽話だろうが、
黒人と東洋人(とついでに言えばLGBT)を無理やり入れ込まないといけない病に陥っているハリウッド映画ですが、これには白人しか出てきません。
こういう、嫌な昔話の時には白人だけの映画が許されるといったことなんだろうね。
(…感動作とか暖かいテーマの話なら、同じ舞台背景の話でも無理やりねじ込みそうな気がする。)
思ったことは、こんなところかな…
総じて
嫌な内容だけど面白い映画でした。
点数は5点弱(5点満点中)です。
では、このあたりで
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(1回目はこちら、2回目はこちら)
先程まで「Amazon Prime Video」で「ウィズアウト・リモース」という映画を観ておりました。
以下はそれとは違う映画の鑑賞記録
一個前の映画鑑賞記録「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」に引き続きトム・ホランド主演作です。
「悪魔はいつもそこに」📷
監督 :アントニオ・カンポス
出演 :トム・ホランド、ビル・スカルスガルド、ライリー・キーオ
制作年:2020年
制作国:アメリカ合衆国🇺🇸
原題 :The Devil All the Time
2022年1月9日(日曜日)の午後、「Netflix」日本語吹替版で鑑賞しました。
毎度のことですがネタバレ記事なのでご注意ください。
概要
ドナルド・レイ・ポロックの小説「The Devil All the Time」の映画化。
南太平洋戦争に従軍したウィラード・ラッセル(ビル・スカルスガルド)は、ミラー・ジョーンズ軍曹が十字架に磔にされ虫が群がっている様子を目にし、彼を拳銃で安楽死させる。
帰還後、退役し街に戻ってきたウィラードは、ダイナーで出会ったウェイトレスのシャーロット(ヘイリー・ベネット)に出会い恋に落ちる。ウィラードの母親は、ウィラードにヘレン(ミア・ワシコウスカ)という女性と付き合って欲しいと思っていたが、ヘレンは牧師のロイ・ラファーティ(ハリー・メリング)に惹かれ、ヘレンとロイは結婚、ウィラードとシャーロットも結婚しアーヴィンという男の子が生まれる。
1957年アーヴィン・ラッセル(マイケル・バンクス)が9歳の頃、ウィラードの家族は住んでいる街に馴染めずにおり、アーヴィンは虐めにあっていた。南太平洋戦争以降信心深くなっていたウィラードは、アーヴィンとともに森の中に作った祈りの場所でいつものように祈りを捧げていたが、背後で密猟を行なっていた二人組が、ウィラードと妻のシャーロットを侮辱する言葉を口にする。その場は祈りを続けたウィラードだったが、アーヴィントのドライブ中、急に車を停め妻を侮辱した2人組を殴りボコボコにする。この父の姿に高揚したアーヴィンだったが…帰宅後、シャーロットが倒れており、医者にかかると癌と診断させる。ウィラードはシャーロットのために祈るが、シャーロットの病状は悪化。ただ祈るだけではダメと考えたウィラードは愛犬のジャックを殺し祈りの場の十字架に磔にする。その甲斐があるわけもなくシャーロットは帰らぬ人となり、葬儀の後ウィラードは祈りの場で自殺してしまう。
(ここまで書いて、トム・ホランドが出てこなかったのですが諦めここまでにしておきます…この後もガンガン嫌なことが起こる映画です)
感想
上手く表現できずに恐縮ですが…
狂気的で嫌な描写が多いので、スティーブン・キング作品のような雰囲気もあり…
無慈悲な殺しとか悲惨なことが時系列を崩しながら描かれているから、クエンティン・タランティーノ風味のような部分もあり…
タランティーノ風味だとすれば、おふざけを廃したそれだけど…
(自分でも実に例えが上手くなく語彙力が無いと思う)
まぁ、古いアメリカの田舎のモラルが狂った怖くて嫌な話です。
概要に書いた、ちょっと頭のイってるビル・スカルスガルド演じる父親の話はもちろん…
神を信じすぎて妻を刺し殺して生き返ると思っているハリー・メリング演じる超狂信的牧師。この男が一番ヤバい💦かと思っていたんだけど(実際こいつが一番ヤバいんだけど💦💦)…
ジェイソン・クラーク演じる変態と、ライリー・キーオ演じるその妻により、その一番ヤバい牧師が殺され早々に退場。
で、この後数年にわたり繰り返される連続殺人。
死んだ牧師の娘が、ロバート・パティンソン演じるクソエロ牧師に手篭めにされ、妊娠させられクソエロ牧師は認めず…この女の子が自殺しようとし寸前で思いとどまるも事故的に死亡。
(この映画の中では、狂信的だろうとクソだろうと牧師がロクでも無い)
ロバート・パティンソンのクソ人間役は“本当に良い意味で”素晴らしい演技です
彼はこういう役が似合いますし、実に上手い
殺人夫婦の嫁の方の兄で保安官なセバスチャン・スタン演じる男もクソだし…
保身や金のために簡単に悪いことすんのよね。
と、ロクな人間が出てこないのがこの映画です。
死んでしまった奥様方と、おばあちゃんとおじさんと、お父さんが死んだ時に助けてくれたおじさん以外は、兎に角、他のやつはクソ人間という映画。
でトム・ホランドが、一緒に育った狂信的牧師の娘の復讐のため、クソエロ牧師を殺して逃亡中に…連続殺人夫婦と接触し返り討ちに…その後保安官も返り討ちに…という話。
あらすじを書き連ねると、トム・ホランドがあんまり活躍していないようですが、そんなことはありません。
この映画の描いた感じは、大幅にフィクションなのか、それとも結構こういう感じなのかは分かりませんが、外国人の私から観たら…
「ちょっとまえのアメリカ(の田舎部)ってガチでこんなヤバい社会だったんやなぁ」
とかなります。
「宗教による抑制しか人を律する方法がないからこうなるんだよ」
とか
「50年前後前のアメリカの田舎って自衛に言い訳された暴力が支配していたんやなぁ…ん、もしかしたら今もか」
とか、意図的に思わせようとしている映画ですね。
あと、昔話だろうがお伽話だろうが、
黒人と東洋人(とついでに言えばLGBT)を無理やり入れ込まないといけない病に陥っているハリウッド映画ですが、これには白人しか出てきません。
こういう、嫌な昔話の時には白人だけの映画が許されるといったことなんだろうね。
(…感動作とか暖かいテーマの話なら、同じ舞台背景の話でも無理やりねじ込みそうな気がする。)
思ったことは、こんなところかな…
総じて
嫌な内容だけど面白い映画でした。
点数は5点弱(5点満点中)です。
では、このあたりで
>でも、この映画はNetflixじゃないと見れないんですよね。残念・・・
私は携帯電話の更新時についでにつけちゃいましたが、サブスクって割と負担ですよね。
まめに入り切りするのも面倒だし。
私も今回のタイミングで加入しなかったらずっと観ていない映画ですねコレ。
では、またきてくださいね。
今後ともよろしくお願いいたします。
夜分に失礼します。
この映画とても面白そうですね。
ハリウッド映画の舞台はアクションコメディ系が西海岸で、ミステリーやシリアス系が東海岸と相場が決まってる様な気もしないではないですが(多分)・・・
でも、田舎町を舞台にした映画はかなり怖いですよね。
常識がほとんど通用しない世界。
アメリカという大国の本当の貧しさと怖さが凝縮してるようにも思えます。
でも、この映画はNetflixじゃないと見れないんですよね。残念・・・