4/10(木)
日常でごくごく当たり前と思っていることでも、
ちょっと場所が変わるだけで、それは非日常となる。
世界まで行かなくても、日本国内でだって、
知らなかった・・・なんてことは山のようにある。
まあ、西から昇ったお日様が・・・なんてことはないけれど。
岐阜でのプレゼンに疲れ果てたけれど、
それでも4時過ぎには起き上がる。
ぐだぐだと過ごして、ようやく7時半ぐらいにチェックアウト。
栄から東山線で名古屋駅へと。
特急ひだ3号
いわゆるワイドビューひだ。
かなり広いシートだし、乗客も少ない。
快適だよなあ、そんなことを思っていた8時43分、
いよいよスタート。
しかし・・・これがまたどうしたことか。
非日常なことが起きる。
後ろ向きでスタートしたのだ、
いやはやなんとも。
ただ、すぐに車内アナウンスが入る。
岐阜で折り返すから、岐阜からは前向きになる、と。
何だかよくわからんけれど、とにかくそういうことらしい。
岐阜からは反対側の車窓に金華山、山頂に岐阜城が見えた。
岐阜からは東へと進み、鵜沼辺りで、
つまり対岸は犬山辺りで最初の観光アナウンス。
木曽川
けっこうな水流で中山道沿いを悠々と。
そんな流れ、つまり愛知県と岐阜県の県境を右手に見ながら、
ワイドビューひだは進んで行く。
美濃太田からは飛驒川沿いになる。
飛驒川
第2回の観光アナウンスが入る。
飛驒川の急流が削り取った岩に、
甌穴という濁流でえぐられ穴が開く。
飛水峡と呼ばれる観光名所であると。
いやあ、スゴいね。
久しぶりに岩魂に火がつく。
しばらくは車窓を楽しめるけれど、
山を登る電車は右往左往、ぐらぐら揺れ、
飛驒川の右岸と左岸を行ったり来たり。
下呂温泉
ようやく春が来た?
手前で満開になったソメイヨシノがこんにちは。
そして、この辺りに住んでいる人からは何が?
なんて言われそうだけれど、
下呂から2つ先の駅名が上呂駅。
上があれば下もある、考えてみても当たり前・・・。
高山でどっと白人が乗ってくる。
ガラガラだった車内は満席となり、
車窓は春から冬へと。
桜の代わって枯れ木が寒々しさを助長し、
冬山が顔をのぞかせる。
そして、またも常識を覆される。
太平洋側に住む人間にとって、
川は北から南へ、もしくは西から東へと流れる
それが当然だと思っている。
しかし、高山を過ぎた辺りから、川が逆流する。
いやいや、日本海へと注ぐために南から北へと流れを変える。
ココから北の人たちには当たり前のことなんだろうけれど、
何だか気持ちが悪いのだ、見ていて。
残雪が残った飛騨地方を抜けると、
猪谷駅、富山県に入る。
10kmも過ぎると笹津駅。
ソメイヨシノが復活し、また春の気配。
しかし、雨粒が落ちはじめ、
12時40分ぐらいに富山駅に着くと、
雨は本降りになり、気温もかなり低い。
富山エクセルホテル東急
今日から2泊、お世話になるホテル。
まだチェックインの時間には早いので、
またもキャリーバッグだけ預かってもらう。
ロビーで検索してみると、裏に寿司屋があるらしい。
しかし、13時前なのに、店の中から店員さんが出てくる。
暖簾を片付けはじめた店員さんに、一応、聞いてみる、
終りですか?って。
頷かれて、うなだれながら、そのまま進む。
そしたら、富山ブラックの幟。
エクセルホテル東急と同じ建物、CICなるビルのB1へと。
麺家いろは
東京ラーメンショーで3年売上No.1らしい。
かなり派な外観に、店員さんは全員女性・・・
何を狙っているんだろ?
のんびりしている時間はあまりないし、
富山で食べる富山ブラックは初めてなので、
ごくごくシンプルなモノを注文する。
ブラックらーめん(770円)
見た目は見事に真っ黒。
しかし、黒コショウはまったくなく、
スープは・・・単なる醤油ラーメン?
出汁を何でとったのかもわからないぐらい。
麺にも特徴はないし、あれあれ?
慌ててかき込み、地電に乗り込む。
15分弱で目的に到着。
雨がまだ降りしきる中をすたすたと進む。
1か月半前に行った記憶を辿って、なんとか責任者の部屋へと。
仕事自体は17時半には終り、
カメラマンさんのクルマでホテルへと。
シングルだけれど、部屋は昨日よりも広い。
しかも、ソファとクロゼットがある部屋は久しぶり。
19時半にロビー集合なので、
コンビニに牛乳などを買いに外に出てみる。
太平洋側に住む人間にとって、
太陽は海から昇って、山側へと沈む、
それが日常だけれ、ココではそれが逆になる。
そして、やたらと夕陽がデカイ。
しかし、寒い。
春物のコートに巻物では無理無理。
それでも19時半にカメラマンさんとライターさん、
そして制作会社のディレクターとで飲みに行く。
ホタルイカはもちろん魚介を中心に注文。
最後に富山ブラック焼きそばなるものを頼む。
食べませんよ
店長と思しき男性に富山ブラックのことを聞いたら、
この応え・・・。
けっして日常ではないのだ、
いやもう何が何だか。
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