絵じゃないかおじさん

言いたい放題、自由きまま、気楽など・・・
ピカ輪世代です。
(傘;傘;)←かさかさ、しわしわ、よれよれまーくです。

仮想はてな・ストーリィver0.01  屋久島の縄文杉・ジョジィも歩きたい

2014-11-03 06:43:59 | 仮想はてな物語 
copyright (c)ち ふ
絵じゃないかおじさんぐるーぷ
                       英訳短歌version0.01
                       平成はじめのころ


 * 屋久島の縄文杉・ジョジィも歩きたい(049)


 コロの連夜の指導で、タイタイも何とか静かに上手に
歩けるようになった。
 ヤツに万博公園から外に出ないように約束させた。
 放っておくとサヤカに逢いに来かねない。
 ヤツが来ようものなら、ヤツの重みでこの安普請の団地など
 一たまりも無く、壊滅状態になってしまうだろう。
 ヤツは夜歩くために蓄電池が欲しいと言いだした。
 昼間、燦々と輝く太陽のエネルギーを蓄め込んでおいて、
 夜間に使う気らしい。

 またまた、要求か!
 要求の多い連中どもだ。

 思っていた通りになった。
 ジョジィから、ワシも歩きたいので、マサカリと紐と瞬間接着剤を
 送ってくれと、パソ通でメールが入ってきた。
 タイタイが歩く喜びを大袈裟に伝えたのだろう。
 ジィさん、矢も盾もないような催促をしてくる。
 今時マサカリなんてあるのだろうか?

 私は、サヤカと吉野の樵の家を回り何とか手に入れてやった。
 最近は、チェーンソーばかりで仕事をしているものだから、
 小屋の隅で錆ついたまま放ったらかしにされていた。
 マサカリは丁寧に磨いでもらった。

「こんなもの、いまごろ何に使うのか」と問われたが、
 適当に言葉を濁した。
 民芸品の蒐集をしている、とか何とか言っておく。

 その夜、コロの背中にマサカリなどをしっかり括りつけて、
 ジョジィの所へ送り出した。
 コロのヤツ、ジョジィに久しぶりに会えるものだから、
 喜び勇んで飛んで行った。
 見送っていると真上に上がり消えて行った。

 その深夜、早くもメールが届いた。
 コロの代打ちに違いない。
 漢字が巧みに使われている。
 ジィさんの歩き方はこうだ。
 マサカリを紐で吊し風の力で、
 ジィさんが乗り移った枝をスパッと切り、
 自由の身となり動き回る。
 終われば瞬間接着剤でくっつけ、元の通りに戻しておく。             
 大丈夫かいな?
 私は、桜の花で瞬間接着剤では失敗しているのに。
 少しでも水分があれば元に戻せないぞ。
 知らねぇーっと。

 ジィさん、今からコロの背中に乗って、
 桜島の夜間見物に出掛けると言う。
 コロをしばらく預かって置きたいので、よろしくとも書いている。

 都合のいい事言いやがって!

 コロをアッシー君として乗り物代わりに使う気だ。
 ジィさん当分コロを手放しはしないだろうなあ。


 杉とても 何千年も 張りつけば 
  その地逃れて 空にも舞いたかろう
                           ち ふ


                           この項おわり


 <屋久島の縄文杉・見物の皆様へ>

  縄文杉・ジョジィは、マサカリを隠し持っていますので、
  あまり近づきすぎると、
  いつ何時落ちてくるかわかりませんので、お気をつけ下さい。
  また、あまり騒がないようにお願いします。
  なお、立ち小便などする人は、
  おチンチンが切れ落ちても知りませんよ。


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