紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

「すべてが始まった場所」

2004-08-15 09:17:36 | 2・仕事の周辺
「すべてが始まった場所 アーサー=ランサム & ケイト=グリーナウェイ in Coniston」
は、Kimura Naotoさんが運営する、ホームページである。私のBlogでぜひ、紹介させてほしいとメールをお送りしたら、「あまり更新してないので恥ずかしい」ということだったが、許可してくださいました。左のブックマークに登録しました。

ランサム12冊の本や、舞台になった場所について、詳しく書かれている。けど、kimuraさんのホームページに心打たれるのは、ほんとうに、ランサムの物語と登場人物を深く愛していて、それによって、多分、ご自身の人生にも相当な影響を与えられたのだなあと推察されることだ。

ホームページのあちこちに、それがちりばめられている。例えば、ランサムの遺稿に関するところ。ランサムには、13作目となる物語の草稿やメモ,スケッチなどがあったということだ。(それにはけっこうビックリ)そのことに触れて、kimuraさんは、
「ランサムの物語に共通してみられるあの「無謀な冒険」の途に着いてしまう子どもたちが描かれていて,なんだかじんときてしまうのです。」
と書いている。が、そんな表現に出会うと、うなずきつつ、私もじんときてしまう。もっとあるなら、読んでみたいと思う。続きを読みたいというより、あの子たちにまた出会いたい。

あのイギリスの旅の前に、kimuraさんのホームページを見ていたら、と思わずにはいられない。もっともっと行きたいところ、見たいところがたくさんあった。
「湖水地方生活産業博物館」にある、ランサムの部屋。
「蒸気船博物館」にある、ツバメ号とアマゾン号。
kimuraさんは、
「ここへ来て「アマゾン号」を見ると,『ナンシーとベギーはこの船に乗ってたんだ』と思ってしまうのですが,これはおかしいですね。自分を笑ってしまいます。」と書いている。そういうのを読んでも、やはり共感してしまう。存在しないけれど、心の中に生き続けてている登場人物たち。私にとっても永遠に。

いつか湖水地方、コニストン湖をぜひもう一度訪れようと思う。

4 コメント

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質問です (真蘭)
2004-08-16 10:12:41
記事の内容についてではないのですが、紅蓮さんというペンネームを付けられたのは?

(これは、私の相棒からの質問です。)



紅蓮さんのブログの写真で、大きい時と小さい時があるのですが、なぜ?



私は開いたときに大きい方が見やすくて良いのですが、大きくなりません。





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どう説明するかが難しい (紅蓮)
2004-08-16 14:21:45
写真を貼り付けるのを、今日のBlogで書いたけど、なかなかに説明するのが難しいのですよ。わからなかったら、また別の方法をためします。



紅蓮の由来です。これでうまく開けるかわからないけど、初日、5月20日のBlogです。



http://blog.goo.ne.jp/pko-miwa/e/dc182b985ae0b3d14cdeec60eb9b9edb
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ひょっこり顔を出してます・・・ (篠原 明子)
2005-08-11 00:44:47
こんにちは。夏休みに入って,やっぱりなかなか見られなくなってしまいましたが,先日ついに「緑色の休み時間」

を手に入れることができました!そして2日で読み終えてしまいました。すっかり,主人公になりきって,冒険!!

それで,この本に関するブログを読みました。本当に行動派だな,と感服しております。そして,さすがに作家になるには,その始まりとなる本があるのですね。私にとって今,はまっているのは月並みかもしれないけれど(?),「ハリーポッター」シリーズです。読まれてますか?私が好きな理由は,「愛と友情,冒険,困難にも負けない力」みたいなものを感じるからでしょうか。自分でもうまく表現できません。でも,1歳と4歳のお子さんを連れて旅に出でるのは,本当に大変だったと思います。行動派,なんて軽く言えない苦労もなさったんだろうと思います。育児に疲れ気味の今日この頃ですが,がんばるぞ~!ありがとうございました。
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明子さんへ (紅蓮)
2005-08-11 07:28:32
夏休みは、一番忙しい時ですね。でも、子どもたちのとっては、一番たのしい時。

だけど、よく考えると、小学生時代の夏休みというのは、たったの6回巡ってくるだけなので、その間は、思いっきり自分も時間をとって、一緒にたのしいことをしていました。



ハリーポッターは、家にあるのだけど、1作しか読んでなくて、はまるところまではいってないかな。

はまる本は人それぞれちがうので、明子さんやお子さんにとっては、それは大事な本なのだと思います。

でも、そのうち、また最初から一気に全巻読んでみたいと思ってます。



緑色の休み時間、読んでくださって、ありがとう。

この本は、旅の間も、子どもたちを寝かせた後、小さい明かりで書き続けたり、とっても思い出深い本です。
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