*** Plaisir de voyager ***

非日常的な旅で遭遇する色々な体験のお話です。Various enconters in unusual travels.

フランス中部 ピュイ・ド・ドーム山  Le Puy de Dome, Centre de France

2015-01-06 | フランスあちこち Trip in France

フランス中央山塊のシェヌ・デ・ピュイ火山群

Chaine des Puys dans le Massif Central

 

フランス、“ル・ ピュイ・ド・ドーム”のハイキング Randonnee sur le “Puy de Dome “ en France

 

  フランスの中央部に広がる中央山塊 (Massif central) の中には、シェヌ・デ・ピュイ (Chaine des Puys) 火山群がありますが、その最高峰(標高1,465m)のピュイ・ド・ドーム(Le Puy de Dome) に登ったときの体験記です。

 

概要

場所: フランスのオーベルニュ地方 (Region d’Aubergne) 、クレルモン・フェラン (Clerment-Ferrand) の近郊

山域:  中央山塊

山の名前: ピュイ・ド・ドーム山

実施日: 2013年9月23日

パーティ人数: 2人(フランス人の友人ルネがガイド役)、

コースタイム:  出発点=セサット峠(Col de Ceyssat) 10:30 →ミュルティエの道(Chemin des Multiers) → 頂上(Sommet) 11:30 ・・昼食休憩(Dejouner)・・12:30 → 羊の道(Chemin de chevre) → 版画家の道(Chemin de graveuses)・・ラ・シム・ド・ラ・プレヌ(La cime de la Plaine) / ラ・ヴィアル(La Vialle) → 終着点=セサット峠(Col de Ceyssat) 15:00

歩行距離:約10km     

コースマップ: 下図に書き込んだ → 印の道に沿って進みました。

    

 

  フランスの中央部に位置するオーヴェルニュ地方 (Region d’Aubergne) には、約80の山脈や旧火山があり、「火山の国」(Le pays des volcans) と称されています。

  この地方の首都であるクレルモン・フェランの近郊にはシェヌ・デ・ピュイ (Chaine des Puys) 火山群がありますが、その最高峰のピュイ・ド・ドーム山頂からは火山の名峰が見渡せる雄大な景色が広がっています。私は、オーベルニュ地方に住むフランス人の友人、ルネに誘われて、この山のハイキングに出かける機会に恵まれました。

  山行当日の朝、クレルモン・フェランのホテルまで友人が車で出迎えに来てくれて、30分ほどで登山口の セサット峠 (Col de Ceyssat) にある駐車場に到着しました。この駐車場から、これから登るピュイ・ド・ドーム山を眺めることができました。

   ピュイ・ド・ドーム山登山口の駐車場

 

  この駐車場が、登山口となっています。因みに、ミネラル・ウオーターで有名なヴォルヴィック (Volvic) も、標識に示されていました。その位置は、ここから23kmの距離でした。

     ヴォルヴィックへのルートを示す標識

 

  この案内板を見て登山コースを検討し、ミュルティエの道 (Chemin des Muletiers) を辿って頂上に登ることになりました。

   ミュルティエの道

 

  山道を登る道中、路傍のあちこちで、紫色の小さな花をたくさんつけた野草を見かけました。友人に尋ねると、Bruyereだと教えてくれました。日本語では、“ヘザー(又はヒース)”ですが、日本では見たことがありません。

    ヘザーの花

 

  約1時間で、頂上に到着。頂上の一角にはメルキュール寺院(Temple de Mercure)の遺跡があり、復元工事をしている最中でした。

   メルキュール寺院の遺跡

 

  又、頂上の最高点 (1,465m) には、放送局の電波塔が聳えていました。

   頂上のシンボル、放送局の電波塔

 

  この近くに目をやると、頂上付近からパラグライダー (parapente) で飛び出す若者たちを見かけました。

   パラグラーダー

 

  山頂からは、360℃のパノラマ・ビューが広がっていました。北の方角に目を向けると、シェヌ・デ・ピュイ火山群のグラン・シュシェ (Grand Suchet) やピュイ・ド・コム (Puy de Come) など、火山の噴火によって出来た円錐台状の山々を見渡すことができました。

   シェヌ・デ・ピュイ火山群

  一方、東の方向には、クレルモン・フェランの市街地が見えました。

  頂上のレストランで昼食を済ませた後、羊の道 (Chemin de Chevres) を通って下山することにしました。麓に到達したところで、ピュイ・ド・ドーム山とシェヌ・デ・ピュイ火山群に挟まれた版画家の道 (Chemin de la Graveuse) と好事家の道 (Chemin des Curieux)を経由して、出発点のセサット峠を目指しました。

  ラ・ヴィアル (la Vialle) 付近まで来たところ、緑の森の向こうに電波塔が立つピュイ・ド・ドームの山頂を見ることができました。

    ラ・ヴィアル付近から見たピュイ・ド・ドームの山頂

 

  15時頃には、出発点のセサット峠に戻り、フランス中央山塊の美しい景観を思い出に焼き付けて、帰路に就きました。

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