水辺に立つ巡礼者の像(モリーナセカにて)Pilgrim Statue at Molinaseca
巡礼第11日目(2010年5月7日) 11th day (May 7th, 2010)
エル・アセーボ → ポンフェラーダ 16km (天気:雨のち晴れ)
El Acebo → Ponferrada 16km (Weather: Rainy but clear later)
本日の目的地は、ポンフェラーダです。この街には、テンプル騎士団が築いたお城や、中世の旧市街が残っております。
昨日は、長距離を歩いたので、今日の巡礼道は16kmの半日コースです。しかし、当初よりここでの観光を楽しみにしていたので、今夜はポンフェラーダのホテルに泊まります。
この日の朝も厳しい寒さに身が凍えました。バールのあるサロンの一角では、ストーブが焚かれ、アルベルゲの心遣いに感謝です。
宿を出発したのは、いつもより遅く、8時10分でした。村を出てすぐの道端には、ヴァイオレット色の可愛い野花が咲いていました。
エル・アセーボ村はずれの野花 Violet wildflowers just outside of El Acebo village
さらに先に進むと、黄色の野花が群生していました。やがて、左側を見下ろす斜面に目をやると、何と紫色の野生のラヴェンダーが辺り一面に群生していました。
群生している黄色の野花 Cluster of yellow wildflowers
群生している野生のラヴェンダー Cluster of wild lavender
朝のすがすがしい空気と野生の花々に見とれて、自然公園を散歩している様な気分でした。
ところが9時頃、リエゴ・デ・アンブロースに差し掛かったところで、雨が降り出しました。ブルゴスを出発以来10日間ずっと天候に恵まれていました。今回の巡礼で初めての雨です。ここでポンチョを取り出して、雨の中での行軍となりました。
それでもまだ自然の花園は続き、今度は枝振りがエニシダとそっくりで真っ白な花の群生が現れました。
真っ白な花の群生 Cluster of snow white flowers
この付近からモリーナセカまでは、勾配の急な山裾をジグザグする登山道の様な細い坂道を降りて行きます。私は、次第に、前を歩いている数人のグループに追いついて来ました。
前を歩く数人の巡礼者 Several pilgrims walking aheade of me
彼らを追い越すと、間もなく真っ白で可憐な花を見つけました。
真っ白で可憐な花 Snow white and lovely flowers
丁度10時頃に、モリーナセカの村に到着しました。この村に着くと、雨もほぼ上がっていました。
モリーナセカの村には、この記事の冒頭に掲げた巡礼者の像が立っていました。この像のすぐ近くに、“JAPAN・SPAIN CAMINO 友好記念碑”と書かれたモニュメントが立っていました。こんなところで、日本語の文字を見るとは、全く思っても見ませんでした。
日本とスペインの友好記念碑 Friendship monument between Japan and Spain
この村の隣には、カンポと言う村がありますが、その道沿いではブドウ畑を見かけました。
カンポのブドウ畑 Vineyard at Campo
カンポからポンフェラーダに向かう途中で、昨夜バールで再会した国際混成チームの巡礼者と合流しました。この仲間達と共に、12時ちょっと前に、ポンフェラーダのお城の前に到着しました。
ポンフェラーダ城 Castle of Ponferrada
お城の近くのバールで、この仲間達と暫し休憩をしました。その後、彼らはポンフェラーダを通過して、その向こうの目的地を目指している言うので、ここで別れを告げました。
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