先日、長野蘭友会主催の洋ラン展に行ってきました。会場は長野市芸術館の展示サロンだから小規模で入場無料でした。
ラン科は最も進化している植物のグループと言えます。ポリネーターとの共進化でラン科の花は実に変化に富んでおり、わたしの興味もそこにあります。
しかし、現在 洋ランは、園芸目的で人工交配により属間雑種の新品種が盛んに作り出されています。ポリネーターとは無関係に人工的に進化させられているということ。わたしが感じるランの魅力とは少しずれてきているなぁといった印象でした。
交配した親とその子が並べて展示してあったのは興味深かったです。
母株:Lc.Rubescent Atreus 'Pinky' Lc.は、レリオカトレア属の略語で、カトレア属とレリア属を掛け合わせてできた人工属とのこと
父株:Rhy. glauca Rhy.はリンコスティリス属の略語
そして子株は`Momo'と命名されていました。
交配に用いた親株が既に人工属の品種なんですね。園芸技術の進歩ってすごい。
Momoは母親似。先祖にカトレアがいるので良い香りがしていました。
今回、最も印象に残ったのはリカステ属でした。花が大きく、形が三角形に整っていますし、何といっても色のバリエーションが豊かできれいです。同時に咲く花数が多いのも魅力です。
リカステを一鉢育ててみたくなりました。でも、現在栽培中のシンビジュームでさえ買って以来7年間一度も咲かせることができていません。こんな栽培技術ではリカステがかわいそうかな?
それ以外の品種についてはまた後日に報告したいと思います。