花遊び 山遊び

花を愛し、山を恋し、日々自然と遊ぶ。遊んだ事を記憶だけにとどめず、ブログとして記す。
発信元  流れ星☆彡

羽子板の羽根の先の「実」

2009-01-01 | 山野草
   山野草 ムクロジ

               
昔々のことですが羽子板をついたことがあります。羽根がありました。羽根の下には黒い錘がありました。あれが植物の実であることは知りませんでした。知ったのはつい最近です。安芸の大山岬の花散策の終わりに近づいたときに教えてもらいました。これはお正月のよいブログの題になると大切に残しておきました。
    
ムクロジ科「ムクロジ」落葉高木 樹高15-20m
実は炒ると食用になる。漢字で「無患子」と書くが、これは子どもが患わないようにとの願いが込められているとのことです。お正月に羽根突つきをするのには理由があったわけです。

拾ってきた実は結構おおきいです。外皮はびちゃびちゃと油っぽい。
     
それを割るとなかからほ~ら追羽根の黒い部分がきちんとした形で出てきました。びっくりしました。でも、娘は知っていてあたり前のような顔。外の蝋のようなところを水で溶かすと泡だって石鹸の代わりになります。       

羽根つきの謂われの1つに、トンボに似た羽根を飛ばすことで、蚊などの害虫を駆除するというものがあります。大きなムクロジの種は、大きな目玉を持つトンボの頭 なのでしょうか?。羽根つきの羽にムクロジの種が使われたのは、適当な重さと大きさがあること、板で叩いても割れない固さがあること、先が尖ったりせず球形であること、簡単に多量に収穫できることなどが理由でしょうね。昔は多くあったということでしょうね。

ムクロジの実は石鹸として、灯明の煤の汚れを洗ったり、洗髪に使ったり、身近な生活用品として使われていたとのことです。それは、ムクロジにサポニンという泡立ち物質を多量に含むためです
ムクロジの学名は、「Sapindus mukorossi」前半のSapindusは“インドの石鹸”を意味し、後半の【mukorossi】は日本のムクロジそのものの名前です。これちなみに英語では「Chinese soapberry 」もしくは 「soap nut tree 」で、やはり石鹸の意味となっています。今日でも、インドの一部などでは、ムクロジの仲間の実を天然洗剤として使っているそうですよ。
        
殆どの葉はなかったのですが少しだけ残っていた下のほうの葉。

ある場所を覚えたのですが他の場所で探せるのか自信がありません実があれば絶対大丈夫になりましたけどね。。
    

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2 コメント

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ムクロジって言うのですね (すずき)
2011-04-03 10:01:11
はじめまして。名前が知りたくて検索したところビンゴ!そういうことだったんですね。

先日子供と公園でこの実を拾い、カラカラ音がするもんですから割ったところ、見覚えのある黒くて硬い実がでてきました。通り掛かりのおじいちゃんが、「お正月のあれだよ、皮は石鹸になるんだよ」と教えてくれました。なんとも興味をそそるお話。早速息子と実験開始。
なにかが溶け出したのか、ペットボトルを振ってみると泡が立ちびっくり。香りもさわやか。
自然てすごい、昔の人はすごいと、私も息子も感心しきりでした。
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ムクロジ (流れ星)
2011-04-03 18:10:49
すずきさんはじめまして・・ようこそ

名前とか由来とかをしるとものすごく身近に感じるようになります。
泡立て実験までやるとなおさら。

次々覚えて植物と親しくなっていってください。
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