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ただ私がバイトしている図書館では漫画は予約できないことになっている。普通の本は(絵本でも一般書でも)予約すれば、よその図書館の本だって順番に回ってくるのだが。で、諦めていた、半ば。
そしたらなんときょう、返却されてきた本の中にこの「失踪日記」が入っていたではないか。きっと返却されたらすぐまた誰か他の人が借りていて、それでうちの図書館にあるということに気づかなかったのだな、私は。予約できないと知ってたから検索もしなかったし。
嬉しい、非常に嬉しい。で、さすがは漫画。もう読み終わってしまった。他にも読みかけの本があるというのにな。
この吾妻ひでおさん、けっこう売れっ子の漫画家さんだったのに、ある日突然失踪。で、自殺未遂はする、路上生活者にはなる、肉体労働をやって、アルコール中毒もやって、家族に無理やり病院に入れられる。
普通に地面で寝てるし、ゴミ箱から食べ物拾ってくるし、本当は笑ってる場合じゃないのだろうが笑えてしまう。笑えてしまうのだがよく考えると恐い。しかしなんだな、同じ内容を文章で読んだとしたら、こうも早くは読み終われない。さすがは漫画。絵で見ると書かれている状況がすごくよくわかってしまう。
可愛い絵なのに、なんかのんきそうに描かれているのに、内容は恐い。いろいろな意味で、ホントに。
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どろどろなのにこんなにもからっとしてるのは不思議。