眩しかったらしい

夕べ、亀緒君が部屋に帰ってしばらくしてから、リビングの電気スタンドをつけて、タロットの練習をしていた。

亀緒君の部屋は、毛布やらカーテンやらで覆ってあるので（出入り口は亀緒君が通れるくらいの隙間があけてあるけど）、光はそれほど入らないと思ったのだ。

ところがしばらくすると、亀緒君がノコノコ部屋から出て来た。で、リビングの床に広げた月と星の刺繍のタロットクロスやその上に並べたタロットカード、床に置いてあるiPadやタロット関係の本を、匂いかぎまくって調査を始めた。最初はiPadを重点的に調べていたのだが、そのうちタロットクロスの上を歩き始めた。いやいやいや、それはあかんやろ。

あわててタロットを片付け、電気スタンドを消す。と、亀緒君はとっとと自分の部屋に帰って行ってしまった。なんだなんだ、結局あれか？ 電気消せと言いに来ただけなのか？