但東暮らし ２３３～雨の日の桜と元気な皆さん～

満開の桜が雨に濡れて、ずっしり重くなり枝を下げている。ペットを撫でるようにそっと花びらに触れる。もうすぐ散ってしまう。今年も頑張ってよく咲いてくれた。幹がすっかり洞になっているような老木なのに。年々、花が美しくなっていくような気がするのは、私が年々死に近づいていってるからなのだろうか。若い頃は永遠に明日が来るものだと思い込んでいたのだがな。とりあえず、きょう１日をしっかり楽しもう。



実家の庭にやたら植物を植えだしたのも、そういうことと何か関係があるのかな。単なるストレス発散のように思っていたのだが。一昨日の明け方、久々に胸痛発作を起こしたが、庭仕事をするようになってからは確実に減っていた。朝夕ヘルベッサーRという薬を飲んではいるが、飲んでいても発作を起こすときは起こす。でも以前のように、死ぬんじゃないかと心配になるということは、今はない。それよりも、明日はあそこの草を抜いて、あっちの植物をこっちにも移植してとか、そんなことばかり考えている。他にもやりたいことはいっぱいあって、死ぬかどうか心配している暇がない。昔、上岡龍太郎さんも言っておられたが、人間は誰でも死ぬ。死亡率は１００％だからな。

桜も咲いているが、私がいい加減な感じで植えた植物の皆さんも咲き始めている。さすがアジュガは強いな。シカに引っこ抜かれたりしてもめげない。サクサティリス（ミニチューリップ）もいっぱい蕾をつけている。



ここのアジュガなんて、さっきの所よりもっといい加減に植えたのに、領土を拡大する意欲満々だ。



コンパクトガウラもトリテリア（ネットで見るとトリテレイアになっているな。姫アガパンサスともいう）も無事に育ってくれている。



これはもともとここに植わっていたラベンダー。まったく手入れされていない状態で茂りまくっていた。いったん枯れかけたが、また生えてきた。



この子は前にも登場したずっと放置されていた鉢植え。やっぱりイフェイオンみたいな気がする。もうすぐ咲くからわかるけど。もしそうなら、この子も増やそう。



これは別の日に撮ったものだが、君も咲く前に登場していたね。咲いてみたらわかった。ウマノアシガタだ。確か去年はこのすぐ近くに八重のやつも咲いていた。今年も咲くかな。それにしても君たち、キンポウゲ科の皆さんは有毒植物が多いんだよね。

野草をパッと見ただけで名前がわかる人になりたいと、ずっと前から思っているのだが、まだぜんぜんダメだ。それもやりたいことの中の１つ。