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ちょいと引っかかるから…♪

2022-08-20 12:25:41 | Weblog
7月下旬に楽しんだ時代小説『木挽町芝居茶屋事件帖』、たまたま先に読んだのがシリーズ2作目の方で、その後に1作目を読んだので順番が逆になってしまい、時間的なこととか人間関係とかちゃんと把握したくて改めて1作目から読み返しました。
町奴かささぎ組の頭ってことは歌舞伎でいえば幡随院長兵衛みたいな人、鬼勘こと中山勘解由直房が拝命している火付け人追捕役と盗賊追捕役は後の火付盗賊改方の前身みたいなもの、木挽町ってことは現代の歌舞伎座界隈かな……、ここまではよし。
つぎ。
芝居茶屋かささぎ女将おもんは町奴かささぎ組頭大八郎の実妹、その連れ合いが山村座の人気女形藤堂鈴之助。
主人公でかささぎの若旦那喜八は大八郎の一人息子、その相棒で右腕である弥助は大八郎の一の子分百助の一人息子で二人は幼馴染み。
かささぎの料理人松次郎も元かささぎ組の町奴、百助の他に子分が5人いてそのうちのひとりが今は左官を生業としている鉄五郎、鉄五郎の実弟が狂言作者見習いの六之助、六之助の師匠が東儀座衛門、儀座衛門の娘がかささぎの常連客であるおあさ、おあさの御付きのおくめ、とここまでがレギュラーメンバーってところかな
1作目で起こる事件は置いといて、2作目ではかの中山安兵衛が登場します。
ってことはよ、この先数年後に赤穂浪士の討ち入りがあるわけで、それをもとに儀座衛門先生は狂言=芝居を書くのかな…、と、それもおいといて…。
引っかかってるのは、先に読んだ2作目の初めの方で『大八郎は八年前、…………、獄死している』と書かれていて、後から読んだ1作目の初めの方で『喜八の父、大八郎は…………、獄門と決まったのだが、処刑の前に牢屋で死んだと聞かされている』や『…町奴の組頭として死んだという』と書かれていること…、何となく曖昧な気がするのよね。
さらには1作目の中盤にさしかかったくらいのところで、かささぎに目を光らせている必要があるのかと詰め寄る弥助に鬼勘は、店ではなく喜八にだと匂わせるし、さらに理由を問い詰めようとすると、おぬしには関わりない、おぬしらが知って益あることでもないと言い切るの…、う~ん、なぁんかねぇ…。
大八郎さんは獄死したことになってるけど実は生きていて、表に姿を表せない大八郎さんに代わって鬼勘が喜八さんを見守っている…ってこと…
いやぁ、なワケないかぁ、鬼勘には長谷川平蔵サマのような懐の深さを感じないもんね、今のところ
こんな風に引っかかってることがあるので、シリーズ3作目が楽しみなのです




コメント
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