北欧からのひとりごと...

北欧(スウェーデン&ノルウェイ)生活から、脈略の無いひとり言を綴っています。

スウェーデンで手術

2011年10月04日 | スウェーデン
気が付いたら紅葉が始まっていました

 

久しぶりに公私ともに忙しい日々が続いていて、普段7-8時間たっぷり寝ている私が、珍しく睡眠時間が5-6時間という日々です

 

そして、10日前にちょっとしたプチ手術をしました

中年以上の女性ならば、3人にひとりと言われている一般的な手術ですから深刻なものではありませんが、海外での初手術ということで多少緊張しました。

日本では手術も入院も経験があるのですが、システムの違うスウェーデンでの手術だったので、本当はもっと早くやってしまえばよかったのですが、決心が付かずに伸び伸びにしてたのですが、今回同じ場所にポリープも見つかり、悪性だと困るので、思い切って気になるところは切除することにしました。

スウェーデンの医療は国営です。
ほんの数パーセントのプライベートの医者はいますが、病気になったら大抵の人は国営病院にかかります。
…ということは、病院や医者を選ぶチョイスはありません。
それが私を不安にしていた理由でもあるのですが…

 

 
でも今回の感想は…

スウェーデンでやって良かった


と、思ったのです。

検査の段階では、あちこちの機関にたらいまわしにされたりして少々戸惑っていましたが、ひとたび手術室に入ってしまったら、スタッフの優秀さ、スムーズな対応、看護師/医師の充実、色々な意味で不安だったことは一気に払拭され、緊張も全然無かったのです。

感心したことは、医師や看護師との素晴らしい連係プレー(それまでは個人的に、スウェーデン人は余りチームプレーに適した人たちではないと言う印象を持っていました)、知識の高さ、明確な説明、気遣い、病院内の合理的で清潔な施設。

どれも想像を上回っていたのです!

一番感動したのは、術後の回復室でのこと。

一人に一人の看護師がつきっきりで居てくれました。

大した手術ではないのに、至れり尽くせりの気配り

私を担当してくれたのは30代ぐらいの男性看護師でしたが、婦人科の手術であったので、まさかトイレの中まで世話してくれるとは思っていませんした。しかし恥ずかしいどころか、「彼らのプロ意識」に安心してお任せすることが出来て、逆に感謝しました。

麻酔がある程度覚めるまでの間、朦朧とした意識の中で誰かが手を握ってくれていることはわかりました。

それは、看護師が私に語りかけるときは必ず手を握ってくれていたのです

日本ではもっと大きな手術をしましたが、そのような経験は無かったので、「そういう事って普通なの?」とスウェーデン人家族に聞くと、「そうだね。スウェーデンの看護師はそうすることは普通だよ」と言っていました。

そんな些細な事でしたが、私は本当に安心して任せることができて、精神的な恐怖や不安が全くなかったのです

そして検査+手術の合計費用は、日本円にしてたったの7500円!

日本だったら20~30万円する手術です。

でも、その分税金をたーーっぷり取られていますけどね

術後は至って順調です