2022年1月8日(土) ~Strategie für das Goethe-Zertifikat B2 ①Vorbereitungsmaterialien~ ゲーテのB2を受けました 11月末にゲーテ・インスティトゥート東京で行われたドイツ語検定試験 Goethe-Zertifikat B2を受験しました。約2か月半かけて猛勉強して臨んだ試験は、足かけ6時間半におよぶ過酷な試験で、心身ともに疲れ果てましたが、クリスマスイブの12月24日に合格証が届きました。 事前のアナウンスでは、12月25日にウェブ上で得点を確認できるようになり、その1週間後に合格者には合格証が郵送されるということでしたが、いきなりイブに合格証が届き、嬉しいクリスマスプレゼントとなりました。全ての科目で60点以上が合格のところ、最低点はLesenの70点、最高点はSchreibenの84点というまずまずの結果。最初に自分で模擬試験をやってみたときは悲惨な結果で合格は諦めモードでしたが、勉強するうちに徐々にコツが掴め、合格に漕ぎつけることができました。 受験の動機 職場や友人の間で、僕はドイツ語堪能と思われているようなのですが、とても堪能と云えるレベルではないと思うシーンに遭遇することが多々あり、でも自分のこれまでの学習歴(大学で4年間学び、その後も細々と続けていったい何十年たったか… ドイツ語圏在住暦はなし)を思えば、それなりの証明は取っておきたいと思ったのがきっかけです。レベルは、上にはまだ2ランクあるものの「熟練したドイツ語能力の証明」として世界中で通用するというB2に挑戦することにしました。 練習問題にショック 試験の申し込みをしてから、試しにゲーテのウェブ上に公開されているB2の練習問題を時間を計ってやってみたら大ショック。とにかく時間が足りなくて、LesenとHörenは合格基準点にほど遠い結果となってしまいました。 Hören は、問題を聴く前に結構なボリュームの設問を時間内に読んで理解しなければならず、読むために与えられる時間は各設問でたったの90秒か60秒。リスニングの試験なのに、短時間で設問を読んで理解しなければ、問題を聴いても答えられないことがわかりました。問題によっては1回しかリスニング音声が流れないのも鬼門。。 Lesenは本文の読解でひっかかって時間を費やしていると、たちまち時間オーバーとなってしまいます。いかに速く問題を読んで理解するかが鍵となります。 一方でSchreibenは一番自信があり、Sprechenはパートナーの受験者が必要なのですが、そんな練習相手はいないので自分でぶつぶつ言ってみるぐらいしかできません。それで、LesenとHörenに重点を置いて猛勉強を始めました。 勉強で使った教材 ・Goethe-Zertifikat B2練習問題 まず最初に取り組むのがこれかも。Goethe Institutがウェブ上で提供している実際の試験形式に則した模擬試験です。ノートパソコンバージョンと紙バージョンの両方があるので、実際に自分が受ける試験形式で試してみるといいでしょう。これをやってみて楽勝なら、試験勉強はもう必要ないかも。僕はこれで悲惨な結果になって、猛勉強するきっかけとなりました。 ドイツ語にある程度自信があっても、そのレベルの試験に合格できるかどうかは別問題です。出題傾向や出題形式を知り、それに慣れることは絶対に必要だと思い知りました。 Goethe-Zertifikat 練習問題 ・Lernangebote für das Niveau B2 Deutsche Welle ドイツ語学習者向けに作られているドイツのニュースサイト“Deutsche Welle“が提供するゲーテの試験対策のための教材です。環境、政治、文化、難民、新型コロナなどなど、今ドイツで話題になっている様々な分野のトピックのニュースが豊富に掲載されています。それぞれのニュースについて、理解度を知るための問題や単語の解説、トランスクリプションなど、学習のための丁寧なサポートが施されています。 聞き取りや読解の自習に役立つことはもちろん、様々なトピックをどう捉え、どのような問題意識を持つべきかという視点も与えてくれるので、作文や口頭試験で自分の意見を表明するためにも役立てることができます。 Lernangebote für das Niveau B2 Deutsche Welle ・Mit Erfolg zum Goethe-Zertifikat B2 : [passend zur neuen Prüfung 2019] ズバリ、ドイツのKlett社が制作しているゲーテの当該試験対策のための教材です。TestbuchとÜbungsbuchの2種類が出ています。 Testbuchは実際の試験を想定した模擬試験形式の問題集で、全部で4回分の問題と解答が入っているほか、一部は各問題の解説も載っています。こちらは自分の力試しや、実際の試験を想定した解答用紙も付いているので、試験に慣れるために、ある程度準備を終えて試験日が近づいて来た頃に取り組むといいでしょう。 但し、ここに出ている模擬試験の質には疑問が残りました。解答を見てもなぜそれが正解なのかがどうしてもわからず、ネイティブのドイツ語の先生に見てもらったら「明らかに問題が悪い」とのこと。なので、模擬試験の結果が思わしくなくても自信を無くすことはありません。問題のどんなところが良くないかは、各科目の攻略法の投稿で説明します。 リスニングの音声ファイルやトランスクリプションは、ウェブ上から無料でダウンロードできます。でもこれだけ先に聴いてしまうと、本当の意味での力試しにはならないのでご注意。 Download für das Zusatzmaterial des Testbuchs これに対してÜbungsbuchは、各試験の設問ごとに解説があり、様々なトレーニングを行いながら理解を深め、解答の要領を身に着けていける対策本です。それぞれの設問での勉強の仕上げとして、実際に出題される形式での問題もあるので、段階を経ながら準備を進めることが出来ます。こちらもリスニングの音声ファイルやトランスクリプションは、ウェブ上から無料でダウンロードできます。 Download für das Zusatzmaterial des Übungsbuchs (ISBN)Testbuch: 9783126751551/Übungsbuch: 9783126751544 ・その他 ネット検索すると、他にもB2対策のための教材がいろいろヒットします。但し、この試験は2019年から形式が大きく変更になっていますので、現在の試験形式に合った教材かどうかを確かめる必要があります。いろいろヒットはしましたが、これ!と思えるものはなく、僕はYouTubeの対策レクチャーをいくつか視聴した程度でした。 これらの教材を使って勉強していくうちに、ある程度解答の要領が掴めた部分もあるけれど、いつまでもお手上げの設問も残りました。試験まであと10日と迫った頃、古くから親交のあるネイティブのドイツ語の先生にメールで解答を見てもらったり、解答のコツを教えてもらったりする機会を得ることが出来ました。これぞ神の助け!先生のアドバイスもあって、最後にやった模擬試験では合格ラインに達することができました。 それではGoethe-Zertifikat B2の4科目の試験について、準備の方法や解答の要領についてお伝えしましょう。 ② LESEN ③ HÖREN ④ SCHREIBEN ⑤ SPRECHEN
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