The Irrefutable Truth About Demon(2000)
世の中A級のつもりで製作しても、不本意ながらB級と呼ばれてしまうSFやオカルトホラーが多い中、この映画「デモンズ2001」は最初から「B級」を意識して製作されたに違いない。なにしろB級の要素がテンコ盛りです。映画産業ではマイナーな国の製作(ニュージーランド!?)、出演に有名人皆無、悪魔崇拝のカルト教団、いけにえの儀式に東洋趣味、グロい怪物に生心臓。これでもかっ!のお約束オンパレードで、最初からその堂々としたB級コンセプトに、反って嬉しくなってしまいます。(しかし邦題なんとかなりませんか?どうせなら「死霊の盆踊り」みたいなインパクト大なの付けて下さいよぉ。)どうせ低予算、B級ならB級で、面白い映画を作ってやるさ、の意気込みが伝わってくるような映画。ストーリーはうわわっと強烈に驚くような展開はないです(一応あるにはありますが、想定内。)。もちろん見終わって「とほほ」感があるのはB級ですから仕方有りません。物語のオチも「ほほう、そう来るか・・・」なんて思わせる、ちょっと肩透かし食らった感じでもあります。ホラーにしては可愛くて愛すべき「おち」ですね。最後の最後ビックリもお約束ではありました。この映画見て思い出したのはミッキー・ロークの「エンジェル・ハート」。悪夢的恐さ&どんでん返しでは「エンジェル・ハート」の勝ち!
←ちょっとヘンだけど可愛いベニー(ケイティ・ウルフ)/右。
ストーリー:カルト教団や事件を研究している人類学者ハリー(カール・アーバン)は、自分を名指ししているカルト教団の集会の模様を映したビデオを送りつけられます。そんなビデオは気にもしなかった彼ですが、教団のメンバーに誘拐され、殺されそうに・・・そこを運良く逃げ出したハリーは、警察に誘拐されたことを訴えるのですが、信じてもらえません。しかしガールフレンドの死体を見つけ警察に追われることになり、その後次々と悲劇が襲います。それが人間の仕業なのか、人間ではない者の仕業なのか。なにが真実で、どこまで現実なのか、自分は狂ったのか、狂っていないのか。その境目もわからなくなってきます。元カルト教団にいたベニー(ケイティ・ウルフ)の助けを借り、真実を見極めようとする彼でしたが、教団はハリーを生贄として狙い、ハリーは再び捕まってしまいます・・・
ホラーといってもオカルト系サスペンスで、ぜんぜん怖くありません。心理的恐怖もあまりありません。(血嫌い虫嫌いな人は別として。)その代わり、どこまでが現実なのか、悪魔は存在するのかを、6ヶ月前に自殺した兄への悲しみと絡めて苦悩する主人公ハリーの心理サスペンスとしての面白さがあります。ハリーを助けるエキセントリックなベニーも可愛いキャラクタで、嫌味がなく、伏線にも無駄がありません。この映画がB級であってもお勧めできるBなのは、在り来たりのストーリーであっても調理方法がいいからだと言えましょう。そしてなにより素材がいい!食べ物に例えるなら「有機栽培じゃがいも」のカール・アーバンの動物的体当たり演技と、これまた弾けんばかりのエネルギーと個性を感じる「ピーマン」、ケイティ・ウルフ。こういう可愛い妖怪女大好きです。カール・アーバンは少々ぽっちゃりぎみながら、急所蹴られるは頭殴られるは汗と涙とよだれと鼻水と鼻血と血にまみれてもう凄い事になってます。お気に入りのシーンは、ハリーが安ホテルのフロントでチェックインするシーン。上半身裸で鬼気迫る目つきが、いままさに人でも殺して来たかのよう。恐いよ~!でも笑っちゃう!ダラーって鼻水も必見(爆)。あと口から○○を出して嬉しそうに笑うところ。いたずらっぽい表情が可愛恐ろしい。なにせ低予算映画ですから合成ではないです、本当に出してます、たぶん。この映画なにが一番可笑しかったって、カルト教団と対決しに行くのに、カール・アーバンはシルクサテンのてらてらシャツですから・・夜遊びに行くんですか?
←「えへへへっ。こんなもの口から出て来ました、刑事さん。」出すな!責任持って食べなさい!
←ひええ。。。オカルトといえば、虫。どんな味なんでしょうねぇ?さすがに私もこれは食べたくない。
重要シーンの一つ、心臓取り出しシーンについて一言。心臓を取り出すってこの手の映画によく有りますね。この映画では、心霊手術の方法を使います。体に傷つけずに内臓を取り出します。これは施術者(呪術師)が病人の病巣を、体を傷つけずに手を使って取り除く、という心霊治療の一種みたいです。フィリピンやブラジルが有名です。もちろん本当に「手術」なのかどうかは疑わしいのですが、少なくとも効果がある人も存在します。呪術師は、袖に動物の内臓を隠し持ち、あたかも病人の体から取り出したように見せ掛けるといいます。それを自分のからだの中から取り出したのだ、と信じた病人は、本当に回復してしまったりするのです。この映画では反対に、心臓を取られちゃってますね。
あと気になった点、登場人物アレ吸い過ぎ?ニュージーランドでは普通なの?しかも主人公は落込んでるときに吸ってますし。。ストーリー的にはアンチドラッグの系統ではありますが、気になりました・・・
←気持ち悪りい写真のあとは、お風呂シーンおまけ。
世の中A級のつもりで製作しても、不本意ながらB級と呼ばれてしまうSFやオカルトホラーが多い中、この映画「デモンズ2001」は最初から「B級」を意識して製作されたに違いない。なにしろB級の要素がテンコ盛りです。映画産業ではマイナーな国の製作(ニュージーランド!?)、出演に有名人皆無、悪魔崇拝のカルト教団、いけにえの儀式に東洋趣味、グロい怪物に生心臓。これでもかっ!のお約束オンパレードで、最初からその堂々としたB級コンセプトに、反って嬉しくなってしまいます。(しかし邦題なんとかなりませんか?どうせなら「死霊の盆踊り」みたいなインパクト大なの付けて下さいよぉ。)どうせ低予算、B級ならB級で、面白い映画を作ってやるさ、の意気込みが伝わってくるような映画。ストーリーはうわわっと強烈に驚くような展開はないです(一応あるにはありますが、想定内。)。もちろん見終わって「とほほ」感があるのはB級ですから仕方有りません。物語のオチも「ほほう、そう来るか・・・」なんて思わせる、ちょっと肩透かし食らった感じでもあります。ホラーにしては可愛くて愛すべき「おち」ですね。最後の最後ビックリもお約束ではありました。この映画見て思い出したのはミッキー・ロークの「エンジェル・ハート」。悪夢的恐さ&どんでん返しでは「エンジェル・ハート」の勝ち!
←ちょっとヘンだけど可愛いベニー(ケイティ・ウルフ)/右。
ストーリー:カルト教団や事件を研究している人類学者ハリー(カール・アーバン)は、自分を名指ししているカルト教団の集会の模様を映したビデオを送りつけられます。そんなビデオは気にもしなかった彼ですが、教団のメンバーに誘拐され、殺されそうに・・・そこを運良く逃げ出したハリーは、警察に誘拐されたことを訴えるのですが、信じてもらえません。しかしガールフレンドの死体を見つけ警察に追われることになり、その後次々と悲劇が襲います。それが人間の仕業なのか、人間ではない者の仕業なのか。なにが真実で、どこまで現実なのか、自分は狂ったのか、狂っていないのか。その境目もわからなくなってきます。元カルト教団にいたベニー(ケイティ・ウルフ)の助けを借り、真実を見極めようとする彼でしたが、教団はハリーを生贄として狙い、ハリーは再び捕まってしまいます・・・
ホラーといってもオカルト系サスペンスで、ぜんぜん怖くありません。心理的恐怖もあまりありません。(血嫌い虫嫌いな人は別として。)その代わり、どこまでが現実なのか、悪魔は存在するのかを、6ヶ月前に自殺した兄への悲しみと絡めて苦悩する主人公ハリーの心理サスペンスとしての面白さがあります。ハリーを助けるエキセントリックなベニーも可愛いキャラクタで、嫌味がなく、伏線にも無駄がありません。この映画がB級であってもお勧めできるBなのは、在り来たりのストーリーであっても調理方法がいいからだと言えましょう。そしてなにより素材がいい!食べ物に例えるなら「有機栽培じゃがいも」のカール・アーバンの動物的体当たり演技と、これまた弾けんばかりのエネルギーと個性を感じる「ピーマン」、ケイティ・ウルフ。こういう可愛い妖怪女大好きです。カール・アーバンは少々ぽっちゃりぎみながら、急所蹴られるは頭殴られるは汗と涙とよだれと鼻水と鼻血と血にまみれてもう凄い事になってます。お気に入りのシーンは、ハリーが安ホテルのフロントでチェックインするシーン。上半身裸で鬼気迫る目つきが、いままさに人でも殺して来たかのよう。恐いよ~!でも笑っちゃう!ダラーって鼻水も必見(爆)。あと口から○○を出して嬉しそうに笑うところ。いたずらっぽい表情が可愛恐ろしい。なにせ低予算映画ですから合成ではないです、本当に出してます、たぶん。この映画なにが一番可笑しかったって、カルト教団と対決しに行くのに、カール・アーバンはシルクサテンのてらてらシャツですから・・夜遊びに行くんですか?
←「えへへへっ。こんなもの口から出て来ました、刑事さん。」出すな!責任持って食べなさい!
←ひええ。。。オカルトといえば、虫。どんな味なんでしょうねぇ?さすがに私もこれは食べたくない。
重要シーンの一つ、心臓取り出しシーンについて一言。心臓を取り出すってこの手の映画によく有りますね。この映画では、心霊手術の方法を使います。体に傷つけずに内臓を取り出します。これは施術者(呪術師)が病人の病巣を、体を傷つけずに手を使って取り除く、という心霊治療の一種みたいです。フィリピンやブラジルが有名です。もちろん本当に「手術」なのかどうかは疑わしいのですが、少なくとも効果がある人も存在します。呪術師は、袖に動物の内臓を隠し持ち、あたかも病人の体から取り出したように見せ掛けるといいます。それを自分のからだの中から取り出したのだ、と信じた病人は、本当に回復してしまったりするのです。この映画では反対に、心臓を取られちゃってますね。
あと気になった点、登場人物アレ吸い過ぎ?ニュージーランドでは普通なの?しかも主人公は落込んでるときに吸ってますし。。ストーリー的にはアンチドラッグの系統ではありますが、気になりました・・・
←気持ち悪りい写真のあとは、お風呂シーンおまけ。
カール君、ニュージーランド時代にはいろいろおもしろそうな作品に出ていますね。私もB級ホラーやスリラーもの大好物ですので、これも観てみようかな。
私なんかは単細胞なので、胃の辺りからどろどろとした悪い所を取り出すパフオーマンスをされたら一発で胃痛直ってしまいそうです。もちろん「気」も入っているのでしょうが、人間の精神力が体調に及ぼす効果って侮れませんね!(以前私の通っていたお医者さんはオーリングで漢方薬を決めていました。あの時も単純に感激しましたね・・・それだけでその薬が効きそう!)
この映画、意外に拾い物。B級好きならお勧めです!カールファンでなくても、いけるとおもいますよ。カールファンは、爆笑間違い無し!