青いスーツケースの中身は？：The Big Empty（2003）

The Big Empty(2003)

　コメディアンのジョン・ファブロウを主役にしたSF調コメディ、日本未公開。ジョン・ファブロウって人はアメリカでは有名なんでしょうか？私には分かりませんが、コメディとして抱腹絶倒ってわけではないし、だからってSFとして優秀な訳でも、ストーリーが秀でている訳でも、ましてや印象に残る名シーンが有る訳でもない、なんとも説明に困る作品。なぜか出演者は豪華なんです。まあ、面白いと言えば面白いかなぁ（苦しい・・・）。

←ジョン（ジョン・ファブロウ）。

　売れない俳優のジョン（ジョン・ファブロウ）は、家賃滞納でハリウッドのアパートを追い出されそうになります。そこに家主のニーリィ（バド・コート。この人本当によく出る傍役ですね！）が、青いスーツケースを有る田舎町の「カウボーイ」と呼ばれる男に届けてくれれば、キャッシュで大金を払う、という旨い話を持って来ます。ただし、スーツケースは開けない事、そしてスーツケースは死守せよ、と拳銃まで渡されたジョンは、田舎町の目的のモーテルに向かうのですが、カウボーイ（ショーン・ビーン）と入れ違いに。ジョンに興味ありげな若い女グレース（レイチェル・リー・クック）や、その色っぽい母（ダリル・ハンナ）、グレースの嫉妬深い元ボーイフレンドも現れ、カウボーイを待つジョンの周辺は混乱状態に・・・さらに首無し殺人事件を追うFBI捜査官から、かつてこの町で、町人が砂漠でこつ然と消えた事件が起こった事を聞かされます。このジョンが周りの連中に翻弄されつつ「スーツケースの中身は何」「カウボーイって誰？」という疑問を持たせながらストーリーは進みます。しかし残念な事に、結局その謎は解けたんだか、なんだか分からないまま終わったりして。

←グレース（レイチェル・リー・クック）とジョン（ジョン・ファブロウ）。

　もちろん私の目当てはショーン・ビーン。沢山出番があるわけでは有りませんが、「殺し屋みたいな怖え～男だ」「あいつに見つめられるとぞっとする」等、前情報が大変気を持たせます。そしてジョンが窮地になったところでクールに登場！しかも黒づくめでくわえタバコ。ありゃ～かっこいいじゃありませんか？！カウボーイは何者なのか？彼がなぜカウボーイと呼ばれるのかは、最後に分かります。彼が扱うのは牛では無かった訳ですがね・・・

←カウボーイ（ショーン・ビーン）。かっこいいですね～カウボーイハットが意外に似合ってますよ。


　ショーン目当てなら、見てもいいかも？ただし、何回もみたくなる程の出来では有りません。はっきり言って、これを買うなら他の未公開作品の方がお勧めですわ・・・