ぺこちゃんが通う施設で商品としての“パン作り”を試みてからもう4,5年になるだろうか。
就労チームが主に指導を受けながら作っているのだが、それが二か月ほど前からようやく販売開始となった。
これがまた、種類も多く、ふわふわでなかなか美味なのである。
よくぞここまで!!と拍手を送りたいくらいの出来で、その辺のパン屋さんには負けていない。
売り上げに協力したい事も理由の一つとして、毎週一度はぺこちゃんを通して購入しているのだが
事件は何回か目の注文の時に起きた!!
パンを購入した翌日、就労の責任者から留守電にお詫びのメッセージ・・・え?
そして、その日の連絡帳にもデイのスタッフからのお詫びの言葉がつらつらと・・・ええっ?
なんでも、賞味期限のシールが古い日付の物になっていたとか。
しかし、すぐさま確認したけれどシールには全く問題ない。
なので、まず、就労の責任者に電話をかけて、うちのは全く問題なかったですよ。と言うと
「え?そうなんですか?本人が言ってたと聞いたんですが。」との事。
ん????
で、次にデイのスタッフに事実確認と状況説明をしてもらうと
「昨日のパンが古かったって、姉ちゃんが言うとったで。」と
ぺこちゃんから報告があったとの事。
え?なんで????
全く意味が分からないまま、そう言う事実はありませんと何度もお詫びして、
帰って来たぺこちゃんに「パンの事をなんか言ったん?」
と、聞いてみると「いやぁ、私は何も言わんよ。」との事。
けどまぁ、後で小さく「言わんもんねぇ。」ともう一度繰り返したと言う事は
……ふーん、言ったんだねー
理由は何だ?昨日、どう言う会話をした?
私の明晰な電子頭脳が低い鈍い音を発する。
あー、昨日はクリームパンがあったよねー。
そーだ!そーだ!ぺこちゃんが大好きなクリームパンを頼んだんだ。
で、持ち帰ったパンの袋を、余りにもじ~っと見つめるので
いつもなら朝ごはんにするクリームパンを、つい今食べてもいいよって言ったんだ
そうだ!そうだ!
「食べたかったらオヤツに食べてもいいよ。暑い時期だから賞味期限も短いからねー。」って言った!!
(クリーム等のナマ物が入っている場合は賞味期限は当日なのであった)
そうか・・・原因はそれだ・・・あのまま朝ごはんにしておけば何の問題もなかったのに。
賞味期限と言う言葉をつい使ってしまったのが諸悪の根源。
ぺこちゃんは、よく自分で買って来たオヤツを賞味期限後何ヶ月も、あるいは年を越えても置いているので、
(目の前にない事がとても不安らしく、紙袋に色々詰め込んであるのだ)
食べる物には賞味期限があって……と、私としては、嚙み砕いて分かりやすい言葉で
その都度何度も話して来たので、分かっていると勝手に思ってたけど
ぺこちゃんは“賞味期限”と言う言葉は“古いもの”の難しい言葉という理解をしていたようだ
ここ数か月の間に彼女の話から、似たような誤解が他の施設との間にも生じていて、少々困惑しているのだが
以前より多くのヘルパーさんやスタッフさん達に接して、ぺこちゃんの世界が広がったのは良い事なのだろう。
ただ、人と接する機会が多いと、あちらこちらで話をする機会が増える。
ぺこちゃんは“自分が言った”あるいは“自分が感じた事を言葉にする”という時に
それで何か怒られるのは嫌だっ!って最初に思ってしまうんだろうな。
もしかしたら、過去に、私が知らない所で嫌な事があったのかもしれない。
だから、施設での出来事を家で話す時には「~さんが言うてたで!」「み~んな言うてたで!」と私に伝え
同じく、家での出来事を他で話す時には、全て「ねえちゃんが言うてたで!」になるんだろうなぁ・・・
今更、他人様からどう思われてもあまり気にはしないが
的外れが甚だしいとなぁ・・・
「わかった!」は「聞いた!」って事で、こちらの意図が伝わっているのではない事。
私自身も何度も思い知らされたけれど、ねぇねぇ、スタッフさん達も、喋れるって事は
分かって話しているのとはちと違うって事、そろそろ分かってくださいよ~
幸いにも、そのほぼ一週間後、懇談会があったので、そういう事も含めて話しあいができ
賞味期限の誤解も解けて、結果、笑い話になったし
彼女が家では決して言わない、あれやこれやも聞く事が出来て良かったけれど
そもそも、私がぺこちゃんの事を保護者を気取ってあれこれ手を焼くのは、もうほどほどにしなきゃ。
ある程度、意志の疎通が出来なくても、それぞれの場所でそれなりこれまで生きて来れたんだもの。
人を見る力や、怒られた時の対処の仕方は、私よりずっと上手くやってのけている。
介護保険の方が重要視される様になる65歳というタイムリミットに日々近づく中、
少し目線が変わった様な気がする。
これはぺこちゃんの問題ではあるけれど、それ以上に私自身の問題なのだ。
就労チームが主に指導を受けながら作っているのだが、それが二か月ほど前からようやく販売開始となった。
これがまた、種類も多く、ふわふわでなかなか美味なのである。
よくぞここまで!!と拍手を送りたいくらいの出来で、その辺のパン屋さんには負けていない。
売り上げに協力したい事も理由の一つとして、毎週一度はぺこちゃんを通して購入しているのだが
事件は何回か目の注文の時に起きた!!
パンを購入した翌日、就労の責任者から留守電にお詫びのメッセージ・・・え?
そして、その日の連絡帳にもデイのスタッフからのお詫びの言葉がつらつらと・・・ええっ?
なんでも、賞味期限のシールが古い日付の物になっていたとか。
しかし、すぐさま確認したけれどシールには全く問題ない。
なので、まず、就労の責任者に電話をかけて、うちのは全く問題なかったですよ。と言うと
「え?そうなんですか?本人が言ってたと聞いたんですが。」との事。
ん????
で、次にデイのスタッフに事実確認と状況説明をしてもらうと
「昨日のパンが古かったって、姉ちゃんが言うとったで。」と
ぺこちゃんから報告があったとの事。
え?なんで????
全く意味が分からないまま、そう言う事実はありませんと何度もお詫びして、
帰って来たぺこちゃんに「パンの事をなんか言ったん?」
と、聞いてみると「いやぁ、私は何も言わんよ。」との事。
けどまぁ、後で小さく「言わんもんねぇ。」ともう一度繰り返したと言う事は
……ふーん、言ったんだねー
理由は何だ?昨日、どう言う会話をした?
私の明晰な電子頭脳が低い鈍い音を発する。
あー、昨日はクリームパンがあったよねー。
そーだ!そーだ!ぺこちゃんが大好きなクリームパンを頼んだんだ。
で、持ち帰ったパンの袋を、余りにもじ~っと見つめるので
いつもなら朝ごはんにするクリームパンを、つい今食べてもいいよって言ったんだ
そうだ!そうだ!
「食べたかったらオヤツに食べてもいいよ。暑い時期だから賞味期限も短いからねー。」って言った!!
(クリーム等のナマ物が入っている場合は賞味期限は当日なのであった)
そうか・・・原因はそれだ・・・あのまま朝ごはんにしておけば何の問題もなかったのに。
賞味期限と言う言葉をつい使ってしまったのが諸悪の根源。
ぺこちゃんは、よく自分で買って来たオヤツを賞味期限後何ヶ月も、あるいは年を越えても置いているので、
(目の前にない事がとても不安らしく、紙袋に色々詰め込んであるのだ)
食べる物には賞味期限があって……と、私としては、嚙み砕いて分かりやすい言葉で
その都度何度も話して来たので、分かっていると勝手に思ってたけど
ぺこちゃんは“賞味期限”と言う言葉は“古いもの”の難しい言葉という理解をしていたようだ
ここ数か月の間に彼女の話から、似たような誤解が他の施設との間にも生じていて、少々困惑しているのだが
以前より多くのヘルパーさんやスタッフさん達に接して、ぺこちゃんの世界が広がったのは良い事なのだろう。
ただ、人と接する機会が多いと、あちらこちらで話をする機会が増える。
ぺこちゃんは“自分が言った”あるいは“自分が感じた事を言葉にする”という時に
それで何か怒られるのは嫌だっ!って最初に思ってしまうんだろうな。
もしかしたら、過去に、私が知らない所で嫌な事があったのかもしれない。
だから、施設での出来事を家で話す時には「~さんが言うてたで!」「み~んな言うてたで!」と私に伝え
同じく、家での出来事を他で話す時には、全て「ねえちゃんが言うてたで!」になるんだろうなぁ・・・
今更、他人様からどう思われてもあまり気にはしないが
的外れが甚だしいとなぁ・・・
「わかった!」は「聞いた!」って事で、こちらの意図が伝わっているのではない事。
私自身も何度も思い知らされたけれど、ねぇねぇ、スタッフさん達も、喋れるって事は
分かって話しているのとはちと違うって事、そろそろ分かってくださいよ~
幸いにも、そのほぼ一週間後、懇談会があったので、そういう事も含めて話しあいができ
賞味期限の誤解も解けて、結果、笑い話になったし
彼女が家では決して言わない、あれやこれやも聞く事が出来て良かったけれど
そもそも、私がぺこちゃんの事を保護者を気取ってあれこれ手を焼くのは、もうほどほどにしなきゃ。
ある程度、意志の疎通が出来なくても、それぞれの場所でそれなりこれまで生きて来れたんだもの。
人を見る力や、怒られた時の対処の仕方は、私よりずっと上手くやってのけている。
介護保険の方が重要視される様になる65歳というタイムリミットに日々近づく中、
少し目線が変わった様な気がする。
これはぺこちゃんの問題ではあるけれど、それ以上に私自身の問題なのだ。