山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

どうにも停まれない

2010-03-13 21:27:03 | 運転・車・道路の事
今日は、いっぱい走りましたよ。といっても58kmくらいですが、自分としては1回で走る最高記録かな。
しかも、1時半から5時くらいまで走りっぱなし。途中、何か所も渋滞したので、距離の割に時間がかかりました。ガソリンも結構減ったなあ。毎月20日ころ入れてるんですが、そろそろ入れないといけないなと思います。そんなにいっぱい走っているわけでもないので、燃費悪い。

ところで、相変わらず「停まれない」病が続いています。何のために走ってるんだかわかりません。運転の練習のためだけど、駐車場に入れたり、駐車場から道路に出たりするのも練習しなくちゃいけないものの、どうにも、走っていくと、駐車場入り口どこだ~、どうやってはいるんだ~、ということになり、そのまま通過して、どこかで回って駐車場側の車線に戻ってこようとしながら道路が分からず、わけのわからない道をひたすら走った挙句、そのまま自宅まで戻ってきてしまう・・・・この状況なんとかしなくては・・・。

ああ、疲れた~

今日は、昭和記念公園(付近)に行ってきたんです。地図も見て、1000台以上も入る大きな駐車場があることも確認しました。自宅からは、小金井公園や神代植物公園の倍くらいの距離があるんですね。
それで、ようやく現地付近に到着したんですが、例によって駐車場がわからないんです。それらしき入口があったようですが、対向車線から曲がって入れるのか?本当にそこが入り口なのか、いまいちわからず、とりあえず通過したら、もうどんどんわけのわからない道を進むことになり、もう一度ナビをセットしなおして進んで行くと、また立川駅に向う道路に案内するので、やめて帰ってきました。

行くときに、立川駅のルミネのところに出てしまって、車は渋滞してるし、人は多いし、道はわからず、もう道路はごてごて。右折しなくちゃならないことを知り、あわてて右側のレーンに入れてもらい、斜めになったまま信号待ち。前の車が進んだのでついていくと、信号の先は渋滞で前進不能。交差点にお尻を出してるわけにもいかないので、左側のレーンに移動して前進。左側のレーンは直進専用。そこでその先の交差点で右折できず、直進。なんのために無理やり右にいれてもらったんだか・・・。そして直進していくとルミネが・・・。この先道はどうなっているのか?直進できるのかな?とりあえず進んで行くと左右に分かれていたから、また右側のレーンに移動して右折。そして戻る方向でなんとか昭和記念公園に沿った道路に到着。公園は右側。片側2車線のまっすぐで広い道路。中央分離帯あり。どこに駐車場が・・・。どこから入るのかな~。とりあえず進んでしまい、その先わけの分からない道をずっと進み、そのあとずっと行って、また右折という案内。その道路には右方向「立川駅」の標識あり。
ええ~っ、さっきのあの恐ろしい道にまたでるだけじゃん。しかも、うまく曲がったところで、同じ方向に進むだけ、同じことの繰り返しだ・・・。や~めた。

今日は遠いからなんとしても駐車場に入れて休憩しようと思っていたのだけど、昭和記念公園はあきらめました。そこで帰り道に小金井公園によって休もうと思い、ナビを小金井公園に。ところが、履歴に小金井公園がない。しかたがないので、とりあえず神代植物公園にセットしましたが、途中信号待ちで小金井公園にナビを変更したつもりだった。
ところが、操作が間違っていてナビは神代植物公園に案内していたので、変だな~と思いながら南のほうに行ってしまった。こうなったら、神代植物公園でもいいかとは思ったんだけど、駐車場に入れても園内に入るには入場料も必要。小金井公園だったら入場料はいらなかった。もう4時近かったし、よらないで帰っちゃおうと思い帰ってきた。神代植物公園の近くには、パスタの店とかあたっようで、そこで休憩すれば駐車代もいらないだろうけど、それも対向車線だったかな?やっぱりわけがわからないのでやめた。結局、途中にあるファミレスなどもよく知らないので入ることもできないまま、自宅までもどってきました。

きょうは、初心者マークの車をいっぱいみましたね。
それから、私の前を走っていた大きなミニバンが、大きな自動二輪に追突していた。たいしたことはなかったようだけど、ポコンと音がして、バイクが振り返り左に寄って停車し、ミニバンも停まって、運転していたおじさんが車から降りていた。事故気をつけないとね。

帰りは府中運転免許試験場のある東八道路を走ってきた。あの道路、広々していて好きだ。そこで、自動車学校教習車が私の前を走ってたんだけど、速い。まあ、60キロですが、ついて行くのが大変だった。教習生運転うまいね。

久我山あたりで東八道路は消滅し、狭い道になり、渋滞。そのあと環八に出たが、環八も渋滞。

黒のプリウスの後ろをずっと進む。ブレーキを踏むとピカピカっと瞬きみたいにきらめくのが不思議な車だ。右の車線にはインサイトとかフーガとかかっこいい車が走っていた。どれも黒だった。不思議なことに、道路ってのは黒い車ばかりが並んだり、シルバーの車ばかりが並んだりするものだ。

まあ、今日はいっぱい走ったということで、よしとしよう。
途中の信号待ちでメーターが、1111kmとなっているのを発見したが、撮影もままならずそのまま経過。帰宅時の総合計は1134kmとなりました。

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「オロロ畑でつかまえて」と車〈2〉

2010-03-13 18:53:03 | 運転・車・道路の事
さて、では、富山悟以外の人間の車に関する記述を見てみることにします。

まず、ユニバーサル広告社のメンバーが、牛穴村にカメラマン加賀美といっしょに加賀美の車で行く場面です。

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(6)横腹にKAGAMI PHOTO OFFICEとロゴマークの入ったワゴン車は、東北自動車道を降りて県道をひた走り、やっと先ほど鹿谷を過ぎたところだ。運転席に加賀美、その隣に村崎、後ろの席に杉山と石井。荷台には・・・(省略)・・・。

(7)「しかし、遠いな。まだまだか。まいっちまうな。村崎くん。何か面白い話とかない?」ハンドルの下、膝の上に開いたドライブマップを見ながら加賀美がため息をつく。
***

普通のワゴン車、普通の乗り方というところで、特に何もありません。「ワゴン車」ですから、ごく一般的なもののようですね。カメラマンが仕事に使っているものですね。

カメラマンの加賀美は広告社の社員ではないので、その次に行く時、どうしようかという場面の話が以下の部分です。

***
(8)「あっ、次の時クルマはどうするんや。加賀美に出さすか?」
石井が杉山に声をかけてきた。
「そりゃ、まずいでしょ。今度は撮影はなしだし」
「わしのベーエムベーじゃ、あれは積まれへんしな」
会社が危ないといいながら、石井はBMWに乗っている。杉山はクルマを持っていない。以前、酒酔い運転で年寄りを轢きそうになったことがある。その後、すぐ、クルマを手放した。
「俺のタウンエースでもいいかな?」
村崎が言う。
「お前、そんなん乗っとるんか?」
「バンドやってるから、機材運ぶし。パンクはワゴン。常識っすよ」
「おお、じゃ頼む」杉山は行った。
「ボディーにドクロマーク、ペイントしてるんだけど、それでよければ」
「……おお頼む」
贅沢は言っていられない。
***

ユニバーサル広告社のメンバーは、社長石井、社員は杉山と村崎、あとは事務の女の子のみで、今にもつぶれそうな小さな会社です。村崎はバンドをやっています。

ここで面白いのは、東京人のいかにもありそうな車の所有のしかたですね。
社長は、いくら会社が小さくともつぶれそうでも、社長は社長。BMWくらいには乗っているというのが、現実でもそのように思います。
「ベーエムベー」って、なんか訛っているのかと思ったら、これがドイツ語の本来の発音のようで、中高年以上の人はこのようにいう習慣があるようです。
1981年に、正規の輸入代理店BMWジャパンができて、「ビーエムダブリュ」と発音するようになったのだそうです。

そして、普通の人間の杉山は、車に乗っていたことはあったけれど、処分してしまった。
これもさもありなんという感じ。東京人は免許を取るといったんは車を買って乗っていますが、特に必要もないし、経費もかかるし、酒を飲んで人を轢きそうになったりしたら、また酒を飲むかもしれないし、そんなリスクまで背負って乗らなくてもいいやと思い、手放してしまう人も多いというのも現実的です。

そして、バンドで機材を運ぶ必要のある村崎はドクロのマークをつけた「タウンエース」に乗ってるんですね。タウンエースというのもトヨタ車ですね。

この、東京人の車の所有の仕方は、すごくあたりまえで、典型的ですよね。
仕事や自分の活動に必要な人は、実用的な車を所有し、そうでない人はあまり車を持たないかな。経済的に余裕のある人はちょっと高級な車を所有。
なるほど、と思いました。

【まとめ】
やっぱり、車に関する描写から、世相が見えたり、人物像が見えたりするもんですね。



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「オロロ畑でつかまえて」と車〈1〉

2010-03-13 10:37:35 | 運転・車・道路の事
【序】
物語とは特別関係ないのですが、小説の中に車のことがどのように描かれているか、というのを調べるのも面白いかもしれません。

私は学生のときに「夏目漱石」の作品研究をした(させられた?)のですが、そのときは、夏目漱石が描く女性像とはどういうものかということで、漱石の作品の文章の中から、女性を描いた文面を全部抜きだして、分析するという作業をさせられました。
その作業は、ずいぶんと機械的な感じがして、その分析結果を書くにも、自分の主観ではなくて、書かれていた事実だけを述べなくちゃいけないとのことで、書きたいことをかけずにつまんないなあと思ったのだけど、実際にやってみると、意外に自分の思い込みではない新しい発見がありました。「それが研究の基本とういうものだ」と担当の教授が教えてくれたのでした。
でも、実際、そういう精読の仕方は、その後したことがありません。社会人になると、そんな事をしている暇はありません。

でも、ちょっと思いついたんですよ。女性じゃなくて車ってのはどうかな?
別に作者が「車」のことをどう思っているとかいうことがポイントでもないし、ただの思いつきですが、そういえば、一人の作者に限らず、その時代の小説に出てくる車の描かれ方で、みえてくこともあるかもしれません。また車を通して作者の描写したいものが見えてくることがあるかもです。

【本題】
前置きはこのくらいにして、本題の「オロロ畑~」の車の描写に入ります。

この小説の中で、車について描かれている部分は、それほど沢山はありません。だから、まあ楽ですね。

一番多く書かれているのは、牛穴村の富山悟の車についてです。
牛穴村は山奥のど田舎で、富山悟は言葉のなまりもひどく、一般の人には何を言っているのかわからないような田舎者です。年齢は37歳。独身。高校を卒業して農業をしている。妹が4人いる長男。父は亡くなり母がいる。家にはテレビもありません。風貌もダサい。こんな男が東京に来ると、何この人!と驚いてしまうか、あきれるか、人間としては認知されない程度です。
この物語の中で、富山悟は主要人物の一人であり、いや、主人公ともいえるくらいの重要人物で、最後には美人キャスターと結婚することになるという一番の幸福者という結末でした。(本当は富山悟の特性についても、原文を抜き出して示さないといけないんですが省きます。)

そこで、この人の車に関する描写。東京の広告会社「ユニバーサル広告社」の杉山たちが村に到着したときの場面。(この人たちは、富山を含む村の青年団の人たちに、村おこしの宣伝を依頼されて村を見に来ました。)

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(1)富山悟は、すぐ近くに車を停めていた。サイドにステッカーを貼った4WDのランドクルーザー。形式は古いが安い車じゃない。よく手入れもされている。悟が手にしたキーをドアに向けると、カチリとリモコン式のロックがはずれた。
「いや、冬は凍みるから」
照れたように悟が鼻をかいた。
杉山が助手席に乗り込むと、訊いてもいないのに、カーステレオの上の液晶画面を指差して言う。
「カーナビ」
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(2)もう、日が落ちかけている。道の両側は東京ではとっくに散ってしまった桜が満開だった。ランドクルーザーはまっすぐ山道を登っていく。交差点を音声で知らせるタイプのカーナビゲーションは、まったく声を出す気配がない。
しばらく山道を登ると、路肩が広い空き地になっている場所に出た。悟はそこにクルマを乗り入れる。
エンジンの音が止まると、川のせせらぎが聞こえてきた。空き地は駐車場として使われているようで、何台かのクルマとトラクターが停められていた。悟に身振りでせかされて、水音の聞こえてくる森林の中へ分け入る。
***

(1)(2)では、田舎者のどんくさい悟ながら、その車は安い車ではなく、きちんと手入れもされていてなかなかのものだということが書かれています。「ランドクルーザー」とはジープのように条件の悪い道をなんなく走る車のようであり、トヨタの車のようです。
カーナビについてはお笑いで、こんなど田舎では必要なかろうと思えます。リモコンキーも悟には一見そぐわないような代物ですが、テレビもないような生活をしながらも、車に関しては時代に沿ったものを使いこなしている意外性が描かれいます。ただドンくさいだけの男ではなく、ちょっと悟のイメージが違ってきます。


(翌日、の描写)
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(3)悟のランドクルーザーは滑るように山道を下っていく。 ・・・
ホワイトハウス(注:村民センターのこと)に面した道まで出ると、ランクルは右折した。停留所の先、昨日路線バスがUターンしていった辺りを超えると、道はしだいに細くなる。ここが牛穴のメインストリートだというが、さっき下ってきた山道より多少広い程度の道で、両側に耕地が続いているばかりだ。
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(4)突然、ランクルが左折して、クルマ一台がようやく通れるような畦道に入った。あまりスピードを落とさず、雑草の中の轍(わだち)をたどってぐいぐい進む。悟が4WDに乗っているのは、都会の人間がファッションで選んでいるのとは訳が違うようだ。
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ここで、私は「ランドクルーザー」のことを「ランクル」と省略していうことを知りました。それはよしとして、これらの描写から地域の道路や土地の様子がわかります。
そして、畦道に入ってもスピードは落とさずぐいぐい進んで行く運転技術を思わせます。
ファッションで選んでいるのではなく、必要に迫られて普通に使っているということころが、軽薄ではなくいい感じがします。悟という人物像の評価が上がる部分ですね。

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(5)悟は左の道にハンドルを切るが、どちらに行ったにしろ、この先に人が住んでいるとはとうてい思えない。道はすぐに急勾配の山道になった。片側は崖だがガードレールはない。そこをかなりのスピードを出してぐいぐいと登っていく。カーブにさしかかるたびに石井が小さく悲鳴をあげた。
すぐ近くと悟は行ったが、ランクルはもう二十分近く走り続けている。東京なら地下鉄で新宿から銀座辺りまで行けそうな時間と距離だ。あと、どのくらいですか?杉山がそう訊こうとしたとき、片側の崖が途切れ、道は周囲に山肌が迫る小さな窪地に入った。山をそこだけ指でへこませたような場所だ。悟は道の真ん中にクルマを無造作に停める。道の端から続く斜面の一方が、雑多な作物を植えた畑になっていて、その上に草葺の屋根が見えた。悟はクルマにカギもかけず、すたすたと斜面を登っていく。3人も後に続いた。
***

ここでも、険しく危険な道をかなりのスピードで普通に走ってしまう悟の高度な運転技術が連想されます。大の大人(石井=広告代理店の社長)が悲鳴を上げるほど。
もし、映画やテレビドラマだったら、ダサい悟が車を運転するシーンで、急にかっこよく変身という見せ場になりそうですね。

このほかに、悟の運転シーンがまだあったかもしれませんが、このくらいにしておきます。
悟の運転シーンは、なにげなく読み飛ばしていた部分でしたが、そのクルマの扱いと運転ぶりは、人気キャスターの脇坂涼子が惚れる要因の一つでもあったであろうことが、後になってうかがえます。

この小説の中には、ほかの人の車についての描写もありますが、長くなるのでそれは次回にします。


原作の文章を載せるのは著作権が気になるところですが、「引用」ということで、問題はないと思います。
原作 荻原浩「オロロ畑でつかまえて」おもしろかったです。 おススメです。


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