山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

割れやすい網入りガラス

2010-03-18 23:54:10 | 日記


娘のアパートの南側の窓に、最近亀裂が入ったのだそうです。しかし、何かをぶつけたわけでもなく、外から石などが飛んできた形跡もなく、思い当たる原因がないとのこと。
見に行くと、ガラスは、中に細い金属の網が入っている透明のもので、亀裂は、縦にほぼ垂直にできており、下部のほうから上に向かって伸びていました。

そこで、ふと思い出したのが、昨年アパートを探していたときのこと。ある、オートロックのマンションの空室を見に行ったときに、そこの2階と3階の南側の窓が、やはり網入りのガラスだったのですが、ヒビだらけでした。最初の部屋を見た時、ここに住んでた人、ヒステリーかなんかで物をぶつけたか、と思ったわけですが、その上の部屋の窓もひび割れていたので、これは近所からいやがらせでも受けていて、外から何かが飛んでくるんじゃないか、などと思いました。
その部屋を案内してくれた不動産屋さんに「どうして割れてるんでしょうね」というと、すずしい顔して「日があたるからじゃないですか」と言ってました。
はは~ん????なんで日が当たると割れるんだよ、そんなはずないだろ、とその時は思い、その部屋は、南向きオートロックの割には安かったのですが、窓のことも気になるし、北側のユニットバスがカビだらけだったので、やめました。

しかし、「日が当たるから割れる」という不動産屋さんのいうことは、嘘ではなかったということが判明しました。

ちょうど、昨日と今日、私が点検をしていた書類に、「熱膨張率」のことを書いたものがありました。熱膨張率の違う物質というのは、温度によって伸びたり縮んだりする度合いが違うので、貼りつけるのが非常に難しいのだそうです。そういえば、金属とプラスチックなどを接着剤でしっかりはりつけたつもりでも、時間が経ったらポロリと離れてしまったという経験があります。

ネットで検索して見ると、網入りガラスの情報がありました。まさしくこの原理です。
金属の網入りガラスも、ガラスと鉄の熱膨張率が違うので、冷えた窓に日光などが急に射してきて温まったりすると、まず鉄が膨張し、ガラスがそれに追いつかず割れてしまうのだそうです。だから、日当たりのよい南側の窓に起きやすいそうです。
そのほかにも、外気と室内の温度の差や日光の反射などに関係して、窓付近の物の置き方やカーテンなどの状態によることもあるようです。、

網入りガラスは、製造方法が複雑であるので、費用も普通のガラスの2~4倍するのだそうです。そこで、問題となるのは、賃貸住宅の場合、誰の責任でガラスが割れたかということになり、もし入居者が壊したとなれば、入居者が払わなくてはならないでしょう。しかし、自然に割れやすいものであるということは、現在科学的に証明されているので、ほぼ入居者が弁償する必要はないと判断されるようです。もし、退去時に敷金から費用がひかれるような請求がされた場合は、主張したほうがいいでしょう。

網入りガラスというのは、もともと火事のときの安全性の観点から法律で使用するように決められているもので、道路や隣地からあまり距離がない場合、火事になったときにガラスが火によって割れて飛び散ったりしないようにという目的で義務付けられているようです。
だから、防火地域の建物などに使われていることが多いそうで、もし防火地域でないなら、普通のガラスにしたほうがよいようです。
娘のアパートのある地域が防火地域かどうかはよくわかりません。
網が入っているので、ばらばらになって落ちてくることはなさそうなので、ヒビが気になるほどでなければ、急いで直さなくてもいいかなと思いました。

不動産屋になったら、なぜガラスが割れるのか、にもかかわらすどうして網入りガラスを使うのか、お客さんにわかりやすく説明できるかな?。


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