この度の米不足・米騒動の原因は、政府の減反政策によりコメの需要に対して供給が足りなくなってしまったことと、一部の国民の買い占め・転売により売り場から商品が消えてしまったことが原因だ。
日本の米の生産量は、どんどん減ってきており、それは政府が米が余らないようにと米の生産を制御してきたからだそうだ。米の耕作を減らすとお金を配るという方法なので、田んぼを無くせばお金がもらえるというおかしな政策である。
一方外国では、穀物が過剰に余れば、政府がそれを買い取るという形で援助するのが普通なので、けっして農地が無くなるなんてことにはならなかった。
日本は、需要と供給を一致させるようにしていたのだが、これでは需要が増えたときには供給が足りなくなるのは当たり前で、全く対応できなくなってしまう。そして、一旦廃止された水田は、もう元には戻らない。
さらに、現在の日本の米農家の平均年齢は68才ということで、高齢化によって今後米を作り続けられる人は急激に減ってしまう。後を継ぐ人も少なくて、田んぼが相続放棄される割合も、現時点で30%もあるそうだ。
米作りをする人が自然に居なくなってしまうのだから、お先真っ暗である。
今後日本はどうなってしまうのか?
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今回の米騒動に限って言えば、単に米の生産量が少ないと言う理由ではなく、米を買い占めたり転売したりする、消費者の愚かな行動が原因でもあるらしい。
ユーチューブのコメント欄で「スーパーに米が全然売ってない」という多くの人の訴えに対して「メルカリにはいっぱい出てるよ」というコメントもたくさんみられた。
私は、メルカリというのはやったことがないので、見たこともない。
それで、メルカリを検索してサイトを出して、米の出品を見てみたところ、本当だった。
数えきれないほどの米が売られているのだが、値段も普通の倍ぐらいする。送料も必要だから結局高いものになるだろう。
メルカリっていうのは、基本的に個人が自分の売りたいものを売るのに利用するサイトだと思うので、自分でどこかから買ってきた米を転売している場合が多そうだ。
その他には自分で米を作っている人もいるようで、玄米なども出品されている。
そうなると、メルカリに売りに出されている大部分の米は、品不足を見込んで先に買い占めておき、転売して儲けようと考えているケースが結構多そうである。そういう人たちは、自分が食べる量以上の不要な米を買ったということである。
あるいは、自分が備蓄のために買ったのだが、大量に買い過ぎてしまった、長期間備蓄できると思って何袋も買ったら、実際には精米してからはあまり長期に保存できるものではなく、劣化することに気づいたので、売ってしまうことにした、というのも結構ありそうだ。
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ユーチューブのコメント欄や動画の中で、もう1つよく言われているのが、「暇な老人がスーパーに毎日買いに来て何袋も買いだめしている」というものだった。
本当にそんなことがあるのだろうか?私はスーパーで老人の姿を見ることは滅多にないのだが・・・。
でもそれは、自分が老人の行動時間と一致しない時間帯にスーパーに行っているからなのかもしれない。仕事帰りにスーパーによってもそんな時間帯には老人は買い物をしないのであろう。
米なんか、一度買えば1か月くらいは買う必要がないものだから、品薄とはいえ毎日同じ人が買うようなものではない。だから毎日開店前に多くの人が米を求めて群がるなんてことは不思議である。
最初に群がって米を買えた人は、もう来ないはずではないか。
また、米売り場に1家族1袋限りなんて書いてあるが、5kgや10kg入りの米をいっぺんに2袋以上買う人間なんか、そもそもいるのかと思う。
でも、そんな人がいるから、こんな張り紙があるってことなのだろう。
だから、どこかのおじいさんが、車で来て米を2袋以上も買って帰ったり、毎日一袋ずつ買っていく老夫婦なんかが居ることも嘘ではなさそうだ。
そういう老人は、メルカリなんかやらないから、家に古い米が山積みになって、そのうちまずいからといって放置して、新米を買ったりして、何か月後にはゴミ置き場に捨てられていたなんてことにもなりかねない。
メルカリに高額で出品した転売目的の若者も、結局は売れなくて処分に困ったりするのかもしれない。
本当に愚かな国民たちよ。
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政府にしろ国民にしろ、こんなバカなことをしていたら日本はおしまいである。
どうしたら、日本をまっとうな社会にすることができるのだろうか?
この記事を読む限り今は世の末。
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余分に作る政策であれば、
余った米はウクライナにでも上げれば良い。
輸送費って問題はあるだろうけど、
何兆円も援助するほどの義理は無いですね。