うちの玄関の廊下のところに、ずっと前から蓋のない古いダンボール箱が置いてあった。
それは、ちょうど新聞が4分の1に折った状態で入る大きさで、深さは20cmくらい。
そんなに大きくはない。
今は新聞を取っていないのだが、何かの折に使うため古新聞が少し入っていて、その上にいつも夫の長靴が入れてあったのである。
その長靴もちょうどそこにはまる大きさだった。
長靴は、夫がお風呂掃除をするときに使っているのだった。
で、そのダンボールはボロいので目障りだったが、どうも夫が長靴を入れたいらしいし、元々引っ越してくる前から夫が何かを入れていたもので、捨ててはいけないというオーラを放っていたのである。
結構分厚くて頑丈だったのだ。
そのダンボールが、今日ふと見ると一辺が破れている。ついに壊れたのである。
ここまで壊れれば、もう捨てても文句はなかろうと思い、分解した。
資源ごみにするにも、あまりにも古くて老朽化しているので、破いてバラバラにして、その断片をゴミ箱に放り込んでいた。
そうして、最後の断片を捨てようとしたところ・・・
そこに今の家の部屋番号が太いサインペンで書いてあったのだが、それはここに引っ越してくるときに、引越しのために書いたものだった。
そして、その文字の下に、元々白いシールが貼ってあった。
ここに個人情報が載っていたら剥がさないと…と思って見てみた。
それは古いし、上にサインペンの文字があるのだが、見ればなんと、私が独身時代に勤めていた出版社の名前と住所が書いてあるではないか!
えっ?このダンボールは夫のものじゃなかったのか!
私はてっきり、夫が独身時代から使っていた、何か愛着のあるダンボールだとばかり思いこんでいたのである。
だから、捨ててはいけないと思っていたのだが、なんと、夫のではなく、自分の独身時代のダンボールではないか!
何でそのダンボールがあるかといえば、社員販売で書籍が安く買えるというようなことがあって、それで、購入したときに、このダンボールに入って送られてきたものだったのだろう。
それは、私が独身時代に住んでいた品川のアパートに送られたものだということになるのだが、宛先の住所や名前はなかった。
そのダンボール箱は、普通の折り畳み式のダンボールではなく、おそらく蓋の部分と容器の部分でできていて、蓋を重ねるような形態だったのだろう。だからとても丈夫にできていたのだ。
その蓋の部分か容器の部分か、どちらかはすでに捨ててしまって片割れだけが残っていたようだ。
一体何年? 44年くらい前のもの?
本当にびっくりした。
記念にスマホでダンボールの破片のシール部分を撮影しておいたけど、いよいよおさらば~
今までありがとね。
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