2021年1月20日 刊行
1章 コロナと文明
2章 不透明な世界経済の羅針盤
3章 不平等を考える
4章 アフター・コロナの哲学
5章 私たちはいかに生きるか
世界の著名な学者が今とこれからを話している。
初めてお目にかかる人が半分、興味深く拝見。
エフゲニー・モロゾフはITソリューションはコロナに対して一見して便利な対策が"希望の未来"ではなく"最悪の事態"に繋がりかねないと警鐘を鳴らす。
ナオミ・クラインはコロナ感染拡大以降の「非接触型テクノロジー」スクリーン・ニューディールに警鐘を鳴らす。
そして「スローダウン」しようと。
これはマイケル・サンデルが言っている能力主義の闇に繋がっている。
ダニエル・コーエンはヒトの幸福について話している。
私はかねがね平成・令和の時代よりも昭和30年40年代の方が幸せに見えるのは何故だろうと思っていた。
(今より環境衛生や医療技術など多々劣っているが)
西岸良平の「3丁目の夕日」はノストラジックな思いになります、ノストラジックだけでは無くあの頃の方が今より輝いて見えるのは何故?と思っていた。
ダニエル・コーエンの一言二言で納得というかスッーと腑に落ちました。
やはり今の時代より幸せな時代だったのだと。
スラヴォイ・ジジェクは他者の言葉を引用して「コロナ危機は、人類を待ち受けている地球温暖化や新たな感染症といった将来の課題に向けてのリハーサルだ」
社会生活の再構築が必要と言っている。
良い一日を!