ブルータスの村上春樹特集に映っていた村上春樹は年相応の風貌だった。
そう、70過ぎの。
でも読んでいるのは古いものでは40年ほど前のだから頭の中では若々しいのです。
この本は13年前だからまあ新しい。
そうそう、著者は無類の猫好き。
猫さんの写真が沢山あります^ ^
私は犬好き、猫も可愛い、、
数年間アメリカにステイしていた時のエッセイ。
面白おかしく読めるのですが、作家としての矜持が興味深く。
以下本文より
僕は学校を出て以来どこの組織にも属するすることなく1人でこつこつと生きて来たわけだれど、その二十年ちょっとの間に身をもって学んだ事実がひとつだけある。それは「個人と組織が喧嘩をしたら、まず間違いなく組織の方が勝つ」と言うことだ。これはあまり心温まる結論とは言えないけれど、しょうがない、間違いのない事実です。
個人が組織に勝てるほど世の中甘くない。確かに一時的には個人が組織に対して勝利を収めたように見えることもある。しかし長いスパンをとってみていれば、必ず最後には組織が勝利を収めている。時々ふと「1人で生きていくと言うのは、どうせ負けるための過程に過ぎないのではないか」と思うこともある。でも、それでもやはり僕らは「いやはや疲れるなぁ」と思いながらも、孤軍奮闘していかなくてはならない。なぜなら、個人が個人として生きていくこと、そしてその存在基盤を世界に指し示すこと、それが小説を書くことの意味だと僕は思っているからだ。そしてそのような姿勢を貫くためには人間はなるべくなら体を健康に強く保持しておいた方が良い(おかないよりはずっといい)、と僕は思っている。もちろんこれはあくまで1つの限定された考え方に過ぎないわけですが。
本文以上
著者はある人ダイエットのパネルを読んで、その人の生き方を感じて、この文章を書いた。
こんなことも書かれていますが、猫の写真と猫の絵と猫のことが書かれていて猫一杯でした。