毎日、アイホンXを使用している。
ブログを書いたり、ニュースをみたり、
LINEもするし、メールも入って来る
生活の一部になっている。
スティーブ・ジョブズについてはアップルの創業者くらいしか知らない。
ジョブズが弘文を通して禅に傾倒していたこと、結婚式を弘文が禅式で行ったことなど今回初めて知る。
アイホンの設計思想はジョブスと弘文が出逢うことになってどうなったのか?
坐禅がAppleの製品に及ぼしたものとは?
弘文はどんな人物だったのか?
?????ばかりです。
ジョブズも弘文もすでに鬼籍に入っている。
著者は生前弘文を知る関係者に会い何年もかけてヒヤリングしていく。
読み進めるうちに、ジョブズのことはどうでもよくなると言ったら言い過ぎですが、永平寺で将来を嘱望された弘文が何故そんな死に方をしたのか、焦点が移っていく。
<本文より>
五年ぶりに再会した老師は、私がその五年間に見聞きした弘文の生涯を黙って聞き終えると、
「あぁ、、、あぁ」
と静かに、だが深く唸って続けた。
「地獄に堕ちたんだ。弘文さんは、自ら、"願って"地獄に堕ちたんだ」
読後時間が過ぎるほどじわじわときました。
弘文さんに会ってみたかったと。