著者は大阪で生まれ、大阪で育ち、大阪で就職し、大阪で作家となった。船場の商家の生まれ、嬢(いと)はんだった。毎日新聞学芸部、学芸部副部長の井上靖から「書き抜く力」を与えられたという。船場の商家の風習や風俗は面白く、『節約』(しまつ)については現在でも通用する。