久しぶりに「北帰行」を聴く。
「北帰行」は春に南から北に帰る渡り鳥の事にも
使われる様ですが今回もうひとつ判りました。
「北帰行」、元朝崩壊に際し、モンゴル
貴族が一切の漢文化の奢侈を放擲し、故地のモンゴル
高原へと騎馬で帰った故事に因むものとありました。
う〜ん、ムズやなぁー
やはり北帰行と言えばこれで決まり!!
旅順高等学校の寮歌なのです。
(来ましたねぇ〜ここに)
小林旭が歌って大ヒットした方ではなく
下の原詩の方になります。
原詞二題目の建大とは満州建国大学予科、旧制一高とは
現東大教養学部、旅高とは旅順高校。
(建大を規則違反で放校、一高受験するが不合格、旅高も放校)
原詞を知っている人は小林旭の歌は流れ者の歌の
イメージがあり原詞の曲とは違うと言う。
原曲がもつ「その時代の型にハマらず放校され、
知的無頼を気取る青年の挫折」を歌った歌だと。
こっちのイメージなんですねー。
その時代背景とか学制を少し知らないとこっちの
イメージと言っても????かもね。
作詞・作曲:宇田 博、唄:小林 旭
1 窓は夜露に濡れて
都すでに遠のく
北へ帰る旅人ひとり
涙流れてやまず
2 夢はむなしく消えて
今日も闇をさすろう
遠き想いはかなき希望(のぞみ)
恩愛我を去りぬ
3 今は黙して行かん
なにをまた語るべき
さらば祖国愛しき人よ
明日はいずこの町か
明日はいずこの町か
原詞(旅順高等学校寮歌)
作詞・作曲:宇田 博
1 窓は夜露に濡れて
都すでに遠のく
北へ帰る旅人一人
涙流れてやまず
2 建大 一高 旅高
追われ闇を旅ゆく
汲めど酔わぬ恨みの苦杯
嗟嘆(さたん)干すに由なし
3 富も名誉も恋も
遠きあくがれの日ぞ
淡きのぞみ はかなき心
恩愛我を去りぬ
4 我が身容(い)るるに狭き
国を去らむとすれば
せめて名残りの花の小枝(さえだ)
尽きぬ未練の色か
5 今は黙して行かむ
何をまた語るべき
さらば祖国 わがふるさとよ
明日は異郷の旅路
明日は異郷の旅路
宇田博は昭和20年3月に旧制一高を卒業し
東大に進み後に東京放送(現TBS)入社、後に常務に
なりました。
旅空
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