野良暮らし ねこ暮らし

田舎暮らしを夢見て、こつこつとお金を貯めています。

中尾ツルネから本谷山、越後沢山、丹後山へ その壱

2014-10-19 21:28:41 | 山歩き・山の写真
この日は懸案だった中尾ツルネから越後沢山を目指してみた。
過去に一度、このルートは歩いているが、最近の情報では本谷山から越後沢山方面のトレースは完全に無くなっている様だ。
その確認もしておきたいが、それよりもやはりこの時期の越後沢山からの展望、特に越後沢の様子を知りたかった。
内膳落合に架かる橋はすでに復旧したようだし、となれば越後沢山へは今シーズンのラストチャンスかもしれない。

ということで、金曜の晩に颯爽と出陣。
十字峡へ1時半過ぎに到着し、4時過ぎまで仮眠をとった。
深夜に歩き出そうとも思ったのだが、現地に着いてみて前日までの降雨を確信したので遅い出発にした。
暗いうちからびしょびしょになるのは、さすがに気が引ける。
適当に準備を済ませ、歩き出したのが4時半前だったと思う。
1時間ほどで内膳落合に着いた。風景が一変していた。
3年前の大雨によって橋は落ち、谷は荒れ果てたことは知っていたが、自分の知っている内膳落合とはまるで違っていた。
5時半前に尾根に取り付いた。しばらく歩くとランプも要らないくらいの明るさになった。
急登に息も切れぎれとなるが、しっとり濡れる夜明けの森は清々しく気持ちが良い。
有機物の朽ちていく匂いだろうか、この時期のこの独特の香りがたまらなく好きだ。

登りだして30分、展望の利くところにでた。 こんなところがあったな。 
1296Pはまだまだだ。 目指すは遠く小穂口の頭、その左の小さな三角の本谷山そしてさらに左側、松の枝に隠れる越後沢山だ。
空はピーカン、これでは写真にはならないだろうな。


さらに1時間、1296pへ到着。 
もう7時近いこともあって、日はすかっり高くなっているようだ。ネコブ山に差す朝日はすかっり色を失っている。


        しばらくは日陰のまま。 これでは写真にならない。
        25年前と変わらぬ美しい道、ここには過剰な整備は要らない。
        遠くに見える稜線の中央のコルを挟んで、右が小穂口の頭、左の三角は本谷山。まだまだ遠い。
        

小穂口の頭も近づいてきた。 道は程よく刈り込まれている。
ここまでさらに1時間かかってしまった。 最近、どうも体が重い・・・   昨日の健康診断の結果はウェイトオーバーとな・・・  どおりで・・・だ。


振り返れば 遠く八海山から中ノ岳、あれに見えるは丹後山・・・、 ちょいと浮気がしたくなるのだが・・・  どうかな?


のんびりと写真を撮りながら、小穂口の頭を目指す。

懐かしい下津川山と左奥、小沢岳が美しい。  右奥遠くの山は巻機山だ。


辿ってきた小穂口の頭への美しい尾根とネコブ山から下津川山への稜線


霜が降りたようだ。


今日のオイラは足が長い。


8時20分、小穂口の頭へ到着。
27年前にここで一泊している。そのときは運良く、すぐ下の笹原の中の沢形で流水が汲めた。
遠く至仏山の左側の山は錫ヶ岳だね。

小穂口の頭から下津川山への稜線の踏み跡は完全に消えている。
尾根の広がるところは以前も踏み跡はなく通過には難儀したが、全般に尾根が瘠せているので藪漕ぎで苦労した記憶はない。

さてさて目指す本谷山方面だが、しっかりと踏み跡が残っている。これだけはっきりしているとありがたい。


南側に広がる美しい斜面、 


踏み跡はあるが、歩きにくいところもある。


やせ尾根が続く。 遠く荒沢岳が見えてきた。




この先にナイフリッジが出てくる。


      太陽を入れてみた。
      

ナイフのあたりだったかな?








本谷山への最後の登りとなるが、尾根が広がり笹が深くなり踏み跡の不明瞭なところも出てくる。
小沢岳の左奥に朝日岳が顔を出した。


無雪期の水場となる池塘ということだが、さて?  今朝は氷が張っている。





踏み跡はほとんど分からない。


ここはほんとうに美しい上越国境稜線、  朝日岳の右側に一ノ倉岳と茂倉岳だ見えてきた。


9時、本谷山到着。 笹の山頂
山頂から奥利根側を見る。 平ヶ岳に燧ケ岳、会津駒から日光白根まで見える。


さて、次なるピークは越後沢山だが、この先に人の踏み入っている感じが全くしない。
だが、記憶ではここからの藪はそれほど酷くはなかったような・・・  気がした。


まだ9時を少し過ぎたばかりだ。越後沢山まで往復しても余裕を持って下山できそうだ・・・

が、結果的にはその先にある丹後山まで、25年ぶりに歩くことになってしまったのじゃ。
つづく