■ ミッション・・・「サスケ食堂で黄金アジをゲットせよ」 ■
「北のゆっこちゃん」さんのコメント。
「昨日、TVで富津市、浜金谷にある、サスケ食堂を紹介していました。ぶつ切りにされたアジフライ定食が1200円でたべられ、その美味しさに遠い地方からもお客さんがくる人気ぶりです。人力さんは行ったことがありますか?週末しか営業しておらず3時頃には完売してしまうそうです。フライがサクサクでボリュームもありとても美味しそうでした。」
・・・これて、サスケ食堂に行ってレポートせよという「ミッション」では無いのか・・・・。
自転車乗りの間では有名な
「サスケ食堂」。浜金谷の東京湾フェーリーの乗り場の近くにあるので、神奈川の自転車乗りさん達にも有名です。ただ、私はいつも外房から回って来るので、サスケ食堂に到着する時刻はいつも17時過ぎ。この時間、たいがい店は閉まっています。
午後3時までに外房経由で浜金谷に到着するには、途中でのんびり休息しなければ余裕のはず。・・・これって、ミッション・ポッシブルですね。
■ 脚が回らないなぁ-- ■
先週、用事があって津田沼の実家に自転車を預けているので、朝、電車で実家に向います。到着は7時30分。8時に出れば余裕で3時までにはサスケ食堂に行けるはず。ところが、母と茶飲み話をしていたら実家を出るのが9時になってしまいました。6時間で外房経由で浜金谷に到着するにはずっと走り続けても時速22.5Km・・・休憩を入れたらギリギリです。
実家から海沿いに出ると、千葉までは交通量も少なくスピードを出しやすいコースです。しかし、本日は脚が回りません。アップが不足しているからでしょう。そのまま国道357をガムシャラにペダルを踏み倒して進みますが、脚は回らぬまま・・・。
大多喜街道に入ってすぐに空腹を感じたのでコンビニ休憩でカップラーメンを補給。キャラメルを舐めながら、うぐいすラインで上総牛久へ。なんだか既に脚を使い果たした感じがします。養老渓谷経由で鴨川に出るにはアップダウンをこなさなければならないので、原田の交差点を直進して鶴舞経由で大多喜街道に合流して、そのまま勝浦に向う事にします。大多喜街道を勝浦に向う時は、地味に登りが続きます。大多喜のヘアピンで一気に下りますが、その後、また地味に登ります。これ、結構脚の負担が大きい。
勝浦の手前でお腹も空いたので、「勝浦タンタン麺」を食べる事にします。
■ 「ぴかいち」は不思議なラーメンだった ■
国際武道大学の野球場の近くには、勝浦タンタン発祥の店の「江ざわ」があります。分かり難い場所にあるので空いているかと思ったら、既に行列が・・・。そこで、大多喜街道に面した「ぴかいち」に入る事にします。いつもは店の前に数人が待っていますが、今日は何故かお客さんは2人だけ。
店はこじんまりとして、店の入り口には製麺機と小麦粉の袋が雑然と置かれています。「ぴかいちらーめん」というのにも惹かれましたが、先ずは「タンタン麺」から。待つ事20分で出て来たラーメンは、真っ赤なラー油に、青菜の彩りが映える激辛そうな一品。
ところが、意外にもマイルドな辛さ。麺はかん水を使わないタマゴ麺の中太ストレート。ちょっと茹ですぎで柔らかい感じ・・・私は硬めの麺が好きなので、少しガッカリします。トッピングが色々載っていて、チャーシューの薄切り、じっくり炒めて甘みの出た玉ネギ、甘く煮た竹の子とシイタケ。そして炒めたひき肉と青菜。
不思議な事に、茹ですぎ?かと思った麺は、トッピングをチマチマ食べていても、あまり延びません。麺を食べ終えてスープを飲み始めたら・・・これが美味しい。いわゆるラーメン屋さんのスープでは無く、和食系のスープ。或いは高級中華屋さんのスープの味がします。どうやら「焼きトビウオ(アゴ)」ダシがベースの様で、すっきりとした味の中にふくよかな甘さも感じます。これ、タンタン麺では無くて海鮮ラーメンを食べてみたい・・・。
気付けばスープを全部飲み干していましたが、ラー油は表面に浮いていたので、飲めば飲む程、スープはあっさりとして来ます。900円は少し高いかなと思いましたが、このスープならば納得。
ネットで調べたら、主人は80年代に水道橋で店を出していた様で、当時は有名店だったみたいです。料亭で修行された後、ラーメン屋を開いたみたいですね。和風の絶品スープにも納得。
■ 雨に追い立てられて内房を目指す ■
のんびりタンタン麺を食べている間に、空模様が怪しくなって着ました。本日の鴨川は16時から雨予報。
「おせん転がし」の絶壁も不穏なたたずまい・・・。
鴨川市内で、娘が4月から暮らす新築アパートの工事の進捗状況を確認して、長狭街道で保田に向ったのは既に15時半を過ぎていましした。・・・あれ、あれ、サスケ食堂が閉まってしまう時間です。
ポツリ、ポツリと雨も降って来ました。進行方向の空は明るいので、登り基調の道を全速力で保田を目指して走ります。横根峠を一気に登って下りもアウタートップでブンブン回します。
■ やっぱりムリゲーだった ■
鴨川からはジャスト1時間でサスケ食堂に到着。あれ、店の中にお客さんが居ます。もしかして入れる?と期待しましたが、店員のオバサンが出て来て手でバッテンの合図。
お土産に黄金アジのフライを持って帰れないか聞きましたが、これもダメ。残念。尤も、勝浦でタンタン麺を食べて時点で「ムリゲー」は確定していました。
フェリ乗り場のお土産屋さんで黄金アジを売っていないか探してみましたが、見当たりません。仕方なく、上総湊までダラダラと走ります。
竹岡で「黄金アジ定食」を出しているお店を見つけます。よく見ると1Fは魚屋さんです。「アジフライを持ち帰れますか」と聞くと「揚げるのにちょっと時間が掛かるよ」との返事。
電車の時間が迫っていたので、「フライ用に開いたアジを買えますか?」と聞いたら「何匹?」って答えが返って着ました。黄金アジって、きっと巨大に違いないと想像していた私は、家族分の3匹を注文しました。
出て来たアジは・・・・小ちゃぁーーーい!!。でも1匹200円でそれなりのお値段。買い足そうかとも思いましたが、これが黄金アジという保証も無いので、とりあえず食べてみないことには・・・。
これだけフライにするのも何だかなので、新浦安でカキとアジの刺身を買い足しました。私、カキはアレルギーで食べられませんが、家内の好物なので・・・。
これがフライになった姿。
・・・身が厚くて、フンワリと柔らかく、そしてジューシー・・・・だった気がします。一口二口で食べてしまったので・・・。でも、サスケ食堂のタベログのコメントと同じ印象です。美味しい。
回遊アジと違い、金谷近辺の根付きのアジなので油の乗りが良く身も厚いので、釣り人にも人気の黄金アジ。この時期は型が小さいのですが、旬の7月から10月には、しっかりと大型に成長するみたいです。
サスケ食堂にはその頃、再チャレンジしたいと思います。
本日の走行距離は150km。
ちょっと走り足りないロングライドでした。