今年の1本目の映画は、2011年12月16日、本土公開の中国映画超大作だ。正月、久しぶりに北京に行った。そこで、まず、最初にチェックしたのは、今、何を上映しているのか、で、たくさんの映画の中から、今一番人々の興味が集まっているもの、あるいは、純粋に僕が見たいものを選んだ。まぁ、出来ることなら、言葉がわからなくても十分理解できるものが望ましい。本当なら、チャン・イーモウの新作『金陵十三釵』も見たかったのだが、1本だけなら、今回は、ツイ・ハーク監督、ジェット・リー主演のこの3D超大作であろう。
ツイ・ハークが久々にジェット・リーとコンビを組んで放つ武侠映画である。しかも中国映画初の3Dだ。映画自体は、まるで昔の香港映画に戻ったようだ。原作はいつものキン・フー『龍門客桟』だ。(ツイ・ハークは以前にも映画化している。日本公開名は『ドラゴン・イン』)中国人は、(と言うか、ツイ・ハークが、と言うべきか)このパターンが大好きだ。次から次へとアクションのつるべ打ち。息つく間もない。ありえないストーリー展開で、何をやってるのかよくわからなくなる。まぁ、それは僕が喋っていることをまるで理解できないからだが、それにしても、単純な話の癖になんか人間関係は錯綜としていて複雑なのだ。だいたいええ者と悪者がいて、両者が戦うというのが、黄金のパターンなのだが、悪役の2人が双子だったり、いろんなのが、入り乱れそれぞれの関係が今いちよくはわからないまま、見る。でも、視覚的に楽しめるから、退屈はしない。
最初の空撮で港に停泊する帆船をどんどん撮っていくところから、もうやったるで!って感じ。その後もド派手なアクションてんこ盛り。男装の麗人とか、いかにもツイ・ハーク好みのストーリー。しかも、どんどん、飛び出す、飛び出す。過剰こそ本懐、とでも思うのか。無節操にも程がある。最近の3Dは奥行き重視で世界観を提示するための3Dなのだが、こちらは古典的に飛び出す絵本を目指す。どうだ、びっくりしたか、って感じで嚇すのが第一義。目まぐるしいアクションと、迫力の3Dで、船酔いしそうのなる。カメラがびゅん、びゅんである。最後は竜巻だし。思えば、先日見たジェイ・チョウの『レジェンド・オブ・エンペラー(刺陵)』も同じ原作で、何度やれば気が済むのか、と思うくらいに変化をつけて何度でも映画化する。
ただ、今回これを見ながら、確かに映画自体は派手で面白いのだが、正直言うと、古い。話の問題ではなく、映画の作り方が今の感覚ではない。ツイ・ハークはやはり過去の人なのだな、と思わせる映画になっているのが、なんだかなぁ、である。見終えて、ちょっとがっかりしたというのが本音だ。
ツイ・ハークが久々にジェット・リーとコンビを組んで放つ武侠映画である。しかも中国映画初の3Dだ。映画自体は、まるで昔の香港映画に戻ったようだ。原作はいつものキン・フー『龍門客桟』だ。(ツイ・ハークは以前にも映画化している。日本公開名は『ドラゴン・イン』)中国人は、(と言うか、ツイ・ハークが、と言うべきか)このパターンが大好きだ。次から次へとアクションのつるべ打ち。息つく間もない。ありえないストーリー展開で、何をやってるのかよくわからなくなる。まぁ、それは僕が喋っていることをまるで理解できないからだが、それにしても、単純な話の癖になんか人間関係は錯綜としていて複雑なのだ。だいたいええ者と悪者がいて、両者が戦うというのが、黄金のパターンなのだが、悪役の2人が双子だったり、いろんなのが、入り乱れそれぞれの関係が今いちよくはわからないまま、見る。でも、視覚的に楽しめるから、退屈はしない。
最初の空撮で港に停泊する帆船をどんどん撮っていくところから、もうやったるで!って感じ。その後もド派手なアクションてんこ盛り。男装の麗人とか、いかにもツイ・ハーク好みのストーリー。しかも、どんどん、飛び出す、飛び出す。過剰こそ本懐、とでも思うのか。無節操にも程がある。最近の3Dは奥行き重視で世界観を提示するための3Dなのだが、こちらは古典的に飛び出す絵本を目指す。どうだ、びっくりしたか、って感じで嚇すのが第一義。目まぐるしいアクションと、迫力の3Dで、船酔いしそうのなる。カメラがびゅん、びゅんである。最後は竜巻だし。思えば、先日見たジェイ・チョウの『レジェンド・オブ・エンペラー(刺陵)』も同じ原作で、何度やれば気が済むのか、と思うくらいに変化をつけて何度でも映画化する。
ただ、今回これを見ながら、確かに映画自体は派手で面白いのだが、正直言うと、古い。話の問題ではなく、映画の作り方が今の感覚ではない。ツイ・ハークはやはり過去の人なのだな、と思わせる映画になっているのが、なんだかなぁ、である。見終えて、ちょっとがっかりしたというのが本音だ。