「足を切り落とされるぞ!」というコピーには笑える。そのまんまやんか。横には「コワッ!!」とも書かれている。こういう直接的な表現が若い客層にはアピールするというのなら、凄い時代がきたんだなぁ、と驚かざるえない。なんだか、味もそっけもない気がするが、しかたないことか。映画の中身もあまりのバカバカしさに驚くが、一緒に見た若い子は「おもしろかったすね」なんて帰りに言うので、それにはもっと驚いた。万が一これが、『恋空』のようにヒットでもした日には、もう・・・
こういうユルユルのホラー映画が平然と作られるってなんか凄い。第1回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作の映画化らしい。「このミス」ってなんや。そういうもんが若い子の間で評判なんか?もう、おっさんはついていけません。
全く意味のないバカ話で、それを理屈もへったくれもなく、ただ安直なストーリーのもと見せていく。これはわかりやすさが一番という近頃はやりのケータイ小説と同種のもので、「こわい」「泣ける」の2者択一の基本モード設定後、全く頭を使わないで読める本なのだろう。映画もそのままで、ゲーム感覚で、説得力なんてまるで、いらない。緻密に作ったりしたら、難しくなるから、理屈なんて使わずに、感覚だけで話を転がしていく。
目の前に見えているものだけに、ギャーギャー言っていたなら、90分が過ぎていく。そんなバカな、なんて思わずに、笑ってやり過ごしたならよいみたいだ。スピード感のみはある。阿鹿里(足狩り)村なんていうアホなネーミングで、いかにもな村、いかにもな人、『トリック2』も大概だったが、この映画には及ばない。そんな場所が舞台だ。村人たちは巨大ハサミを持ってゾンビよろしく松下奈緒のヒロインを追いかける。ゴスロリ・ファッションの小沢真珠は単独行動で、鈴木亜美を追い詰める。さっさと殺せよ、と思うくらいにマヌケにいつまでも、自分ばかり痛めつける。(おまえはジェイソン並みの脳細胞か!)
主人公二人はキャーキャー言って逃げ回っているが、絶対捕まらないし、殺されないから、ドキドキしない。緊張感ない。深作健太は前作『スケバン刑事』以上に昔のB級テイストの東映映画を目指し、わざとしてるとしか思えないくらいに、スカスカの話を、いかにもおもいつきの域を出ないストーリーに乗って、ラストまで、走り抜けていく。ラストのぼけ方も、「それで終わりかよ」と突っ込みを入れて欲しいがための行為に見える。くだらないにもほどがある。まぁ、遊びの映画なのでこれでいいのだろうが。
同種の映画で、本気モード全開だった原田真人『伝染歌』は、全くヒットしなかったが、こっちはもしかしたら、アトラクション感覚でヒットするかもしれない、なんて思わされる。世も末だ。映画が作家による作品ではなく、商品でしかなく、美味しかろうが、不味かろうが売れさえすればいい、と思わされる。しかも、作っている方もちゃっかり楽しんでいる。子供を舐めて作っている映画は腹立たしいが、ここまで無邪気にされたら、好きにしろ、というしかない。
こういうユルユルのホラー映画が平然と作られるってなんか凄い。第1回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作の映画化らしい。「このミス」ってなんや。そういうもんが若い子の間で評判なんか?もう、おっさんはついていけません。
全く意味のないバカ話で、それを理屈もへったくれもなく、ただ安直なストーリーのもと見せていく。これはわかりやすさが一番という近頃はやりのケータイ小説と同種のもので、「こわい」「泣ける」の2者択一の基本モード設定後、全く頭を使わないで読める本なのだろう。映画もそのままで、ゲーム感覚で、説得力なんてまるで、いらない。緻密に作ったりしたら、難しくなるから、理屈なんて使わずに、感覚だけで話を転がしていく。
目の前に見えているものだけに、ギャーギャー言っていたなら、90分が過ぎていく。そんなバカな、なんて思わずに、笑ってやり過ごしたならよいみたいだ。スピード感のみはある。阿鹿里(足狩り)村なんていうアホなネーミングで、いかにもな村、いかにもな人、『トリック2』も大概だったが、この映画には及ばない。そんな場所が舞台だ。村人たちは巨大ハサミを持ってゾンビよろしく松下奈緒のヒロインを追いかける。ゴスロリ・ファッションの小沢真珠は単独行動で、鈴木亜美を追い詰める。さっさと殺せよ、と思うくらいにマヌケにいつまでも、自分ばかり痛めつける。(おまえはジェイソン並みの脳細胞か!)
主人公二人はキャーキャー言って逃げ回っているが、絶対捕まらないし、殺されないから、ドキドキしない。緊張感ない。深作健太は前作『スケバン刑事』以上に昔のB級テイストの東映映画を目指し、わざとしてるとしか思えないくらいに、スカスカの話を、いかにもおもいつきの域を出ないストーリーに乗って、ラストまで、走り抜けていく。ラストのぼけ方も、「それで終わりかよ」と突っ込みを入れて欲しいがための行為に見える。くだらないにもほどがある。まぁ、遊びの映画なのでこれでいいのだろうが。
同種の映画で、本気モード全開だった原田真人『伝染歌』は、全くヒットしなかったが、こっちはもしかしたら、アトラクション感覚でヒットするかもしれない、なんて思わされる。世も末だ。映画が作家による作品ではなく、商品でしかなく、美味しかろうが、不味かろうが売れさえすればいい、と思わされる。しかも、作っている方もちゃっかり楽しんでいる。子供を舐めて作っている映画は腹立たしいが、ここまで無邪気にされたら、好きにしろ、というしかない。