初めて見る。今回で第10回公演なのに、である。ずっと気にはなっていたけど、この過激な劇団名に怖れを為していたことわけではなく、見る機会がなかっただけ。ようやく願いが叶ってみることが出来てうれしい。
期待通りのはちゃめちゃさで納得。全くのナンセンス。ふざけている。でも、とてもスマートで、緊張感があり、楽しいエンタテインメント。ストーリーを追いかけていくわけではないが、そこで展開していくドラマは決して断片的なものとして細切れに提示されていくわけではなく、ちゃんと流れていく。「他者との関係性について」が描かれていく。
冒頭の「見てた」「見てない」という言い争いのやり取りや、逆ギレする男とか、ドキドキするエピソードから始まり、流れそうになるとお話を中断し、違う話になり、さらには途中にはなぜかコナンの話とか、なんでもありの様相を呈する。2匹のネコが傍観者として全体を見つめるとか、全体の作りは計算されているはずなのに、予想もつかない展開で飽きさせない。ラストの劇場のリアルな窓を使い、外を見つめるシーンまで、一気だ。窓を覆う幕が外され剥き出しになる。その時、虚構としての劇世界が現実を侵食していく。
ナンセンスを敢えて承知の上で、本気でふざけているのがよい。主役が「私が主役です」と書かれたタスキを付けてリレーしていく。それぞれが自分のお話を担うように見えて必ずしもそうではない。話の核心がどこにあるのかを、どんどんはぐらかす。だが、気付けばすべてが核心を担う。
期待通りのはちゃめちゃさで納得。全くのナンセンス。ふざけている。でも、とてもスマートで、緊張感があり、楽しいエンタテインメント。ストーリーを追いかけていくわけではないが、そこで展開していくドラマは決して断片的なものとして細切れに提示されていくわけではなく、ちゃんと流れていく。「他者との関係性について」が描かれていく。
冒頭の「見てた」「見てない」という言い争いのやり取りや、逆ギレする男とか、ドキドキするエピソードから始まり、流れそうになるとお話を中断し、違う話になり、さらには途中にはなぜかコナンの話とか、なんでもありの様相を呈する。2匹のネコが傍観者として全体を見つめるとか、全体の作りは計算されているはずなのに、予想もつかない展開で飽きさせない。ラストの劇場のリアルな窓を使い、外を見つめるシーンまで、一気だ。窓を覆う幕が外され剥き出しになる。その時、虚構としての劇世界が現実を侵食していく。
ナンセンスを敢えて承知の上で、本気でふざけているのがよい。主役が「私が主役です」と書かれたタスキを付けてリレーしていく。それぞれが自分のお話を担うように見えて必ずしもそうではない。話の核心がどこにあるのかを、どんどんはぐらかす。だが、気付けばすべてが核心を担う。