実相世界の完全円満なる姿を此の世界に実現せんがためには、神をあらゆる存在の根源者と
みとめなければならない。
そして神とは無限の生命であり、無限の愛であり、無限の知慧であり、
神の生命以外には生命はなく、神の生命は完全であるがゆえに、
人に宿る生命も完全であると云うことを知らなければならないのである。
如何なる人間の知慧も神の知慧ほどすぐれた知慧は存在しないのであるから、
人間智の思い煩いを捨てて、神の智慧を瞑想し、神の智慧の催しに従って無我愛の生活を
送るならば、実相世界の完全な相(すがた)があらわれて来るのである。
『 生長の家 』 昭和二十五年 九月号 二十四日の法語 谷口雅春先生