人間が救いに到る道は無数である。
しかしそれには近い道と遠い道とがある。
一直線に到る道は 「 人間・神の子 」 と端的に覚えることである。
反対の方向へ向っていてさえも、やがて真理に到達することが出来るのは、
地球を東へ廻っていっても西へ廻って行ってもアメリカに到達することが
出来るようなものである。
物質科学を研究して研究し尽す時、ついに 「 物質は無である。それは想念の影である。」
と云う真理に到達するのである。
素粒子のような、微小体は 無の世界から想念によって作られるのであるから、
「 中間子がある 」 と信じて実験していると 「 中間子 」 があらわれて来る。
『 生長の家 』 昭和二十六年二月号 一日の法語 谷口雅春先生