誰か家族の内に病人が出たときには、それが一層悪くなるであろうと考えて恐怖してはならない。
病気は「 病める気 」即ち「 不調和な心 」の状態のあらわれであって、
恐怖すれば「 心の不調和 」が増大するばかりであるからであるからである。
そこで 病人が自分の家庭にあらわれたとき、家族同士の中に「 心の不調和 」がなかったか、
互いに「 不平不満足 」の念を起したことがなかったかを反省してみるがよい。
そして「 心の不調和 」や「 不平不満足 」があったならば、
それを去って、家族互いに心を調和させるがよい。
そのためには何か互いに気まずい事があって腹が立ったりしているならば、
あなたが先ず率先して詫びるがよい。
そして互いに詫び合って、互の心のもつれが解きほぐされたときの心の爽(さわ)やかさを味わうがよい。
その時“ 神癒の力 ”を完全に受けとる“ 心の波長 ”が起るのである。
『 生長の家 』 誌 昭和四十四年十二月号
「 実相を礼拝して 生活を光明化するには 」 二十二日の法語 谷口雅春