安易なる道を選ぶな。
一つの物事をするのに安易なごまかしの道と、
刻苦精励の道とがあるとすれば 必ず 刻苦精励の道を選ぶべきである。
易々加減にごまかしの道を選んだならば
多くの場合それは不成功に終るか、自分自身を欺くか、
他(ひと)を欺くかにすぎないのである。
刻苦精励の道は 遂(つい)には
必ずその目的を到達する。
たといその目的が到達されないにしても、刻苦精励そのものから、
目的それ自身よりも尚(なお)偉大なるものが得られるのである。
『 生長の家 』 誌 昭和二十四年七月号
「 困難の受け方に就いて 」 十二日の法語 谷口雅春先生