吾々が病気に罹るならば、
肉体の活力は低下し、
仕事に疲れる迄の時間が短くなり、
普通人の標準点まで働くことができずに能率は低下するし、
常に心が病気の不快に半ばひきつけられているのであるから、
「 仕事 」 そのものに全精神を集中する事ができぬのである。
肉体は吾々が目的を達成する為に使う
一種の道具の様なものである。
芸術家は制作に要する道具を大切にするのであって、
制作に要する道具を大切にしないような者は
良い作品を得られぬのである。
体力を遊蕩に使う者には
「 人生 」 は傑作とはならぬ。
『 生長の家 』 誌 昭和二十四年三月号
「 完全なる生活設計 」 七日の法語 谷口雅春先生