谷口雅春先生は、『 我ら日本人として 』 ( はしがき 3頁 )において、
次のように著述されている。
<「 日本を愛するよりも、先ず人類を愛せよ 」 と先覚者ぶって言った人もある。
しかし人類とは抽象概念であって、どこかの国民でない“人類 ”なんてものは、
具体的には存在しないのである。
具体的人間は 必ず 「 日本人 」 であるか 「 某国人 」 かである。
そして 日本国を 清く 正しく 美しく 愛して これを正しい方向に育てて行(ゆ)く
ことによってのみ、日本人は 世界の平和に貢献し、人類全体の幸福に寄与する
ことができるのである。 >( 原文は正漢字である。 )
この御文章の中の「 人類 」 が 、 今は 「 地球(環境) 」 という言葉に
置き換わっているようである。
< 日本国を 清く 正しく 美しく 愛して これを正しい方向に育てて行(ゆ)くこと
によってのみ、日本人は世界の平和に貢献し、人類全体の幸福に寄与する
ことができるのである。>
このことは、如何なる時代であろうとも、一貫して変わることのない真理である。
元外交官の岡崎久彦氏は、「 この国家的にものを考えるということが失われたのが、
戦後教育の欠陥のすべての根源にある 」 と指摘している。( 214~219頁 )
『 教養のすすめ 明治の知の巨人に学ぶ 』 岡崎久彦 著 青春出版社
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