人は動(やや)もすれば、自分の愛する人に対しては美点のみをみとめて賞賛するし、
自分の愛しない人に対しては欠点のみをみとめて非難しようとするけれども、
吾々が心に描いた姿は 「 類は類を招ぶ 」 という法則に従って、
欠点をみつめれば、欠点が集って来るし、
美点を見つければ美点が集って来るのである。
そして結局、自分自身の運命に美点が集ってくる者は幸福になり、栄えるが、
自分自身の運命に欠点が集って来る者は不幸になり、衰微するのである。
想念が創造力をもっていると云うことを知るならば、
如何なる場合にも、人の悪を思い、且(か)つ噂(うわさ)することを慎まなければならぬ。
『 生長の家 』 昭和二十六年二月号 四日の法語 谷口雅春先生