92歳父の突っ込めないボケ

昨日は92歳父に会ってきましたが、衝撃を受けたことがあります。

お金の話をしていたときのことです。

私「5000円から540円を引くといくら？」

いつもなら、電卓をたたいて計算するのですが……。

なぜか大真面目な顔でテレビのリモコンを手に取り、数字を押しているのです。

そして、「これには０がない」と。

どうやら、テレビのリモコンを電卓だと思ったみたいで。

ここで、お笑いの世界なら、「それはリモコンじゃないかい！」と突っ込んで爆笑かもしれませんけれど、このボケに私は突っ込めませんでした。

父は92歳ですが私に対しては威張っているし、食欲も旺盛なので、まだ長生きしそうだな～と思っていたのです。なんだか現実を突きつけられた気がしてショックを受けました。

このことがきっかけで、昨日から次は何が起こるんだろうと、不安が押し寄せてきました。まだ起きていないことをあれこれ心配してもしょうがないのにね。つくづく、老いとは階段を一歩一歩降りていくような感じ。誰にも止められないんですよね。

でもまだ「リモコンの使い方を忘れた」ところまでは行っていないし……と心を落ち着かせようとしています。